2012年5月30日10:00
ポイントカードの世界ではカルチュア・コンビニエンス・クラブの「Tポイント」、三菱商事が設立したロイヤリティマーケティングの「Ponta」が会員数を拡大している。
ロイヤリティ マーケティングは、同社が運営する共通ポイントサービス「Ponta」の会員数が2012年2月5日に4,000万人を突破した。これは、LM社が掲げていた目標会員数を約2年早く達成したことになる。同社では、今後の目標として、Ponta会員数を2013年3月末に4,800万人、2014年3月末には5,500万人とすることを発表している。
提携企業については、すでにローソンや昭和シェル、ゲオなどと提携しているが、2013年3月末までに75社、2014年3月末までに100社との提携ネットワークを構築していきたいとしている。
一方、カルチュア・コンビニエンス・クラブは、同社が運営する共通ポイントサービス「Tポイント」を利用する会員数（T会員数）が、2012年5月10日に4,000万人を突破したと発表した。実際は、すでに1億3,000万枚を発行しているそうだが、同社のカウントでは、直近1年間にTカードを利用したアクティブな会員数で、かつTカードを複数枚保持している会員は1人として重複を除いたユニーク会員数として発表している。
また、Tポイントアライアンス企業は現在、全国87 社4万6,248 店舗となっているが、最近では、地域に密着した街の中小店舗でのTポイントサービス導入に取り組み、全国のさまざまな地域におけるTポイントアライアンス網を拡大している。
クラブネッツでは、地域に根差した展開を行うとともに、前述の「Tポイント」や「nanaco」など、1台の端末機で複数ブランドのポイントを取り扱える「マルチポイント付与端末機」の全国CN加盟店導入を行っている。
サイモンズでは、有効期限内に利用されなかったポイントを地元の地域活性化に取り組んでいるNPO法人などの団体や社会貢献事業として、全国的に取り組んでいる団体に寄付している。
グッドスタッフは、池袋・新宿・上野、渋谷の地域活性化を目的として「エクポカード」を発行している。また、ヤマダ電機や松屋フーズといった大手企業と業務提携を行っている。
ネットマイルは、インターネット上で共通ポイントサービスを運営している。利用者は、ネットマイルのサイト内で購入や会員登録、アンケート回答などを行うとマイルを獲得できる。貯まったマイルは、航空マイレージ、携帯電話のポイント、他社ポイント、電子マネーなどと交換が可能だ。
今回のフォーカスでは、主要な共通ポイント事業者のキーパーソーンにインタビューを行った。
●事例①
4,000万人のアクティブ会員を誇る国内最大級の共通ポイント「Tポイント」
アライアンス企業間での相互送客に一定の成果
～カルチュア・コンビニエンス・クラブ
●事例②
●事例③
累計4,500万円強の金額をNPO法人や社会貢献活動などに寄付
会員、加盟店及び地域がそれぞれWIN=WIN=WINの関係を保つ「持続可能な社会システムの構築」を目指す
～サイモンズ
■事例④
「マルチポイントプログラム」を利用した地域展開が軌道に乗る
新規に強いTポイントやnanacoと、顧客化に強いCNポイントを融合した販売戦略
～クラブネッツ
■事例⑤
池袋・新宿・上野・渋谷で共通ポイントカード「エクポ」を展開
ヤマダ電機や松屋フーズ等と協力し、地域でのドミナント展開を強化
～グッドスタッフ
■事例⑥
小口決済サービスでの利用やモニターへの参加でポイントを付与
ゲーミフィケーション導入支援ツール「playground β版」の提供を開始
～ネットマイル
■事例⑦
国内最大級のポイント交換ネットワークを有する「Gポイント」
ポイントを武器に生活者の消費を楽しく、便利にする取り組みを展開
～ジー・プラン
■最新動向
ヤフーとCCCが業務提携、6,600万会員のO2Oプラットフォームを構築へ
「Yahoo!ポイント」を「Tポイント」に統一、CCCの共通ログインID「T-ID」は「Yahoo! JAPAN ID」に
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