2012年11月16日18:10
ジェーシービー(JCB)の海外業務を行う子会社のジェーシービー・インターナショナル(JCBI)は、ラオス人民民主共和国(ラオス)の大手商業銀行であるPhongsavanh Bank(ポンサバンバンク)と、2012年11月16日、首都ビエンチャンで、ラオスにおける JCBカード発行とJCB加盟店業務に関する契約を締結した。ポンサバンバンクは2013年6月を目処に、加盟店でのJCBカードの取り扱い業務を開始するほか、2013年末までに、同国初となる現地在住者向けJCBカードの発行を開始する予定だ。
ラオスは、アジアの新興経済圏として注目されるメコン川流域に位置し、中華人民共和国、ミャンマー、ベトナム、カンボジア、タイと国境を隣接する国で、2012年10月に世界貿易機構(WTO)一般理事会にてWTOへの加盟が承認された。各国からラオスへの旅行者数のなかで日本は上位に位置し、年間約3万人の旅行者が日本からラオスを訪れている。ポンサバンバンクは、通信事業や航空事業などを手がける複合企業、ポンサバン・グループの系列銀行で、2007年に設立された、初の民間系銀行である。2009年にクレジットカードの発行および加盟店事業に進出した。
JCBIは1994年にラオスへ進出して以来、主に日本人渡航者を対象とした加盟店網の構築に取り組んできた。今回の提携は、カード市場の成長が見込まれる重要な経済圏でさらにJCBカードの利便性を高め旅行者の満足度向上を図ること、また、現地消費者向けのカード発行を実現させることを目的としている。同提携によりポンサバンバンクは、日本人旅行者に人気の店舗で優先的にJCBカードの取り扱いを開始し、ラオスのJCB加盟店数を業務開始後1年で倍増させる予定だ。また、ラオスと日本の文化的交流が深いことを背景に、日本をテーマに商品設計したJCBカードを2013年中にラオス国内で発行する予定であるという。