2013年1月12日9:00
アフリカの決済市場で圧倒的な地位を築いたのはボーダフォンである。ケニアでスタートしたエムペサ(M-Pesa)は、タンザニアやインドにまで拡大している。
銀行口座をもっていない人たちに、現金にかわる決済手段をモバイルで提供した。携帯電話のテキストメッセージで送金や支払いが簡単にできる。現金の盗難や不正がエムペサで大幅に減少している。
タンザニアのGDPの約4分の1がエムペサで決済されているという。これはすごい。モバイルキャリアが、リテールバンキングに勝利したサービスだ。
ボーダフォンは、エムペサを利用して海外送金もできるようにした。キャッシュレス社会の構築スピードは、先進国よりも開発国のほうが速いかもしれない。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。