2013年7月3日8:00
Yahoo! JAPANを運営するヤフー(Yahoo! JAPAN)と、「Tポイント」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、2013年7月1日20時に「Yahoo!ポイント」の「Tポイント」への統合を行ったが(関連記事)、それを記念したイベントを2日に「SHIBUYA TSUTAYA」で開催した。
両社は、2012年6月に戦略的資本・業務提携を締結し、同10月にTポイント・ジャパンを設立。そして、7月1日に「Yahoo!ポイント」の「Tポイント」への統合を完了した。
ヤフー 執行役員 セントラルサービスカンパニー長 谷田智昭氏によると、以前からYahoo! JAPANでは顧客の3つの課題を解決したいと考えていたという。
1つは「ポイントカードでパンパンなおサイフ」、2つめは「たくさんありすぎて覚えきれないインターネットのIDとパスワード」、そして3つめは「ネットとリアルで共通で使えるポイントとIDがない」ということだ。これらの課題をユーザーファーストで解決することに日々、努めていた。
そうした中、奇跡的にCCCとの出会いがあり、ともに答えを探すため、意気投合したそうだ。その結果が、Yahoo!ポイントをTポイントに切り替え、「T-ID」を「Yahoo! JAPAN ID」に統一することにより見つかったという。
谷田氏は、「(2012年6月に)電撃的に婚約(提携)を発表し、無事に聖地渋谷で挙式(統合)をあげることができました。この瞬間から、Yahoo!ショッピングで貯まったTポイント、TSUTAYAやファミリーマート、そしてENEOSで貯まったTポイント、これらがネットとリアルの国境を超えて何億もの商品と交換でき、ゲームをはじめとするデジタルコンテンツが使える。こういう姿を実現することができたと思っています。その姿を想像するだけで、Tポイントと結婚(提携)して本当に良かったなと思っています」とポイント統合の成果を話す。
Yahoo! JAPANでは、今回のポイント統合に満足することなく、5,600万のT会員と、507億のページビューを誇るYahoo! JAPANのサービスを活用し、「CCC様との最強タッグで、お客様がびっくりするようなサービスを次々に展開していきたい」(谷田氏)としている。特に、ECの強化を図っていきたいという。
一方、CCCでは、Yahoo! JAPANと、T-ID会員がYahoo!ショッピングにログインしたうえでTポイントが利用できるサービスを2010年7月から提供していた。従来は、Yahoo!ショッピングのみの利用であり、Yahoo!ポイントとの併存だったが、今回の統合により業界最大級のポイントが誕生したことになる。
「今まで、ネットではポイントでアフィリエイトなどの提携はありましたが、リアルでポイントを貯めて使える、その逆もしかり、実質上のネットとリアルの統合はなかったと思いますし、T会員の皆様やYahoo!JAPAN IDをお持ちの方にネットで貯めてリアルで使っていただく、選択肢の広さが企業価値だと思いますので、突き詰めて広げていきたいと思います」(カルチュア・コンビニエンス・クラブ 常務取締役 北村和彦氏)
CCCでは今後、O2O(Online to Offline)サービスも含め、ユーザーに喜んで使ってもらえるサービスを提供していきたいとしている。
同イベントでは、誕生記念のアンバサダーとして平成ノブシコブシさんが登場。吉村崇さんがYahoo!Japanの「Y」、徳井健太さんがTポイントの「T」と胸にプリントされたTシャツを着用して会場を盛り上げた。
なお、ポイント・ID の統合・統一を記念して、両社は「Yahoo! JAPAN ID」にTカード番号を紐づけた人を対象に、抽選で「Tポイント」が当たるキャンペーンや、総額1,500万ポイントをバックするキャンペーンなどを開催する。また、SHIBUYA TSUTAYAを期間限定でYahoo! JAPANがジャック。渋谷の街も巻き込んで記念のお披露目を行う。このほか、7月16日には「TSUTAYA オンラインショッピング」が「Yahoo!ショッピング」との連携を開始する予定となっている。