2013年7月23日9:00
2011年10月1日に施行されたデビットカード手数料規制(Regulation Ⅱ)は、カード会社にどんな影響を与えたのだろうか。ディスカバーの子会社パルス(Pulse)は、2013デビットイシュア調査を発表した。
総資産100億ドルを超えるデビットカード発行会社にとって、デビットカード規制は強烈な逆風だった。サインデビットの平均手数料は、59%もダウンした。1件あたりの手数料平均は52セントから23セントに目減りしたのだ。PINデビットの場合は32%減。1件あたりの手数料は32セントから23セントになった。
総資産が100億ドル以下の発行会社にも影響があった。デビット手数料の引下げ圧力と競争の激化で、1件あたり2セントの収益減となった。
デビット規制に対応するため、カード発行会社はさまざまな施策で乗りきろうとしている。運用コストの削減、不正利用の削減、デビット口座の活性化、クロスセル、リウォーズの廃止などである。規制対象のカード会社のうちリウォーズを廃止または改正したのは40%になる。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。