2013年12月18日11:41
FIDO(Fast IDentity Online)アライアンスと、SafeNet,Inc.(SafeNet)は米国時間の2013年12月5日、SafeNetがFIDOアライアンスにスポンサーメンバーとして加盟すると発表した。FIDOアライアンスは、業界初の標準仕様に基づいたオンライン認証を推進する団体となる。
FIDOのメンバーは、相互運用性、さらに高度なセキュリティとプライバシー、使いやすさを備えたFIDO準拠の認証方法の実現に向けて、普遍的に強固な認証を可能にするテクノロジーの共有とオープンな仕様の策定に取り組んでいる。SafeNetは、多様性、相互運用性、操作性に優れた多要素認証ソリューションの提供に向け、FIDOアライアンスと協業する。
相互運用性を備えたオープンな仕様は、強固な認証に生じる煩雑さや互換性の問題を解消し、顧客、ビジネスパートナー、従業員の信頼と顧客満足度の向上に貢献する。また、受賞実績のあるSafeNetの多要素認証ソリューションは、データセンター、クラウド、パブリックインフラに格納されている企業データとユーザの個人情報を保護するという。
FIDOプロトコルは幅広い認証技術を完全にサポートすることを特長としている。TPM(Trusted Platform Modules)、USBセキュリティトークン、NFC(近距離無線通信)、OTP(ワンタイムパスワード)、eSE(組み込みセキュアエレメント)といった既存のソリューションや通信規格に加え、指紋スキャナ、音声、顔認識などのバイオメトリクスなど、現在から将来まで幅広いテクノロジーに対応する。同オープンプロトコルは、優れた拡張性、今後登場するイノベーションへの適応、これまでの技術投資の保護を主眼に設計されているそうだ。FIDOプロトコルでは、1つのインフラ内に存在する複数のテクノロジーの相互連携や、個々のユーザや企業のニーズに合わせたセキュリティオプションの設定が可能になる。