2014年3月17日10:18
スマホをかざすだけで情報にアクセス可能な売り場を提案
アクアビットスパイラルズは、2014年3月14日~16日に幕張メッセで開催された「第14回 JAPANドラッグストアショー」の主催者企画展示コーナーに、QRコードとNFCを活用した「オムニチャネル・ショッピング」を展示した。
アクアビットスパイラルズでは、NFC対応スマートフォンやQRコードをかざすだけで、さまざまなコンテンツにアクセスできる「Tapit(タップイット)」を展開している。ユーザーはアプリのダウンロードなどを必要とせず、スマートフォンをかざすだけで好きな情報にアクセス可能だ。アクアビットスパイラルズ 代表取締役CEO 萩原 智啓氏は、「業界向けの展示会と違い、NFCについてご存じでない方も来場されるため、かざすだけで情報にアクセスできるメリットはかえって訴求しやすかったです」と成果を語る。
今回は、まず商品タグに添付した「スマートプレート」からECサイトの販売ページをダイレクトに開く「キャリーフリー」を展示。「キャリーフリー」は、ポスターでの展開も可能なため、店舗はもちろん、街中の広告などでも活用可能だ。
ショッピングウォールでは、花王の協力を得て、実際の商品陳列棚を模した壁面に商品および値札とスマートプレートを掲示した。利用者は、かざすだけで該当商品の販売ページをダイレクトに開くことができ、商品の購入が可能となる。花王のスタッフからも「まとめ買いに有効に利用できる」という評価を得ているそうだ。
「例えば、ペットボトルや洗剤の場合、1~2個であればお持ち帰りいただくことも可能ですが、12本セットなどのまとめ買いをご希望の場合や売り切れた場合、このプレートを置いていただければ販売チャンスを逃さず、ネットでの購入につなげることができます」(萩原氏)
また、NFCタグやQRコードに登録されている商品をサーバで管理でき、容易に書き換えができるため、店舗のコストを削減することもできるという。分析機能も用意しており、どの売り場でどのカテゴリーが購入されているのかを可視化可能だ。
さらに、タブレット上で利用者が購入したい商品、インストールしたいアプリなどを選択してNFCスマートフォンやQRコードをかざすと、欲しい情報が自身のスマートフォンに転送されるサービス「dyna pick(ダイナピック)」も紹介。Androidに加え、iPhoneにも対応しているのが特徴となる。今後は店舗での商品販売に加え、携帯電話の買い替えカウンター、目的地マップの配信などの利用を想定している。
同社では、Mifareに加え「FeliCa Lite」にも対応する予定だ。また、2014年3月19日、20日に香港で開催される「CARTES Asia」ではスマートラックのパートナー企業として、出展を行う予定となっている。