2015年1月19日8:22世界の決済シーンをリードするVerifoneの取り組みは?
Verifone(ベリフォン)は、30年以上にわたり、世界150カ国でサービスを展開している、世界トップクラスの端末ベンダーだ。同社の取り組みについて、VP,Sales Enablement&Business DevelopmentのJeff Wakefield氏に話を聞いた。
――まずは、貴社のグローバルでの位置づけについてお聞かせください。
Jeff Wakefield:現在、市場をリードしている会社は2社あり、年によって位置づけは変わりますが、Verifoneはそのうちの1社です。弊社は、128カ国でサービスを提供しており、特に中国、インド、ブラジルが強いです。また、アフリカはスモールスタートしましたが、大きく成長しています。
――米国では、複数の企業がタブレットを活用した決済サービスを導入されていますが、現在の状況はいかがでしょうか?
Jeff Wakefield:まだ見極めるのは早い段階ですが、大手加盟店にどのように利用していただくかを検討しています。タブレットにおける決済はもちろん、決済後の梱包、セキュリティ面を含め、まだまだ検討が必要です。また、米国の大手ではタブレットPOSを早い段階で導入しましたが、今後は中小企業にも広がっていくと思います。ただ、現段階では、オンライン上でセールスする方が有効だと思いますので、今後は、mコマースに変えていこうと考えています。
――決済端末を提供する他社では、端末にアプリケーションを自由にダウンロードできる仕組みを発表しましたが、貴社でも提供する予定はございますか?
Jeff Wakefield:弊社でも来年の春から、決済端末に自由にアプリケーションをダウンロードできるサービスを提供する予定です。来年の春にApple Store等でダウンロードが可能になります。まずは米国からスタートし、他地域での展開は未定となっています。
――10月にEMVライアビリティシフトが始まりますが、米国ではIC化がどのように進むのでしょうか?
Jeff Wakefield:これからEMV IC化は進むと思いますが、それほど大きなインパクトはないと考えています。基本的にはレジ専門のシステムなので、店頭で処理するにはネックになることはありません。スーパーマーケットの場合は、店舗によってはクレジットカードを出すときにサインをしなければいけませんが、セルフチェックアウトの店舗の場合、ライアビリティは発生すると思います。
――日本での展開はいかがでしょうか?
Jeff Wakefield:日本は特徴のある決済システムであり、独自の決済サービスを提供している難しい市場です。ただ、大きな市場ですので、弊社としても展開できないか検討しています。
※取材は2014年11月2~5日まで開催の「Money20/20」にて