2014年2月6日9:30
決済端末で世界をリードするVerifoneの取り組みは?
VeriFone(ベリフォン)は30年以上にわたり世界の決済端末ビジネスをリードしてきた。現在は、100を優に超える国で決済端末ビジネスを展開。最近ではモバイルPOSのサービスを強化している。同社の取り組みについて、Verifone カントリー・マネージャー Terrence Lim氏に話を聞いた。
トータルソリューションとしてmPOSを展開
北米では有名店舗への導入が進む
――まずは貴社について簡単にご説明ください。
Terrence Lim:私たちはセキュアなソリューションを提供するペイメントカンパニーです。セキュアな決済ソリューションを小売店や銀行に対して提供しています。
――モバイルPOSの特長についてお聞かせください。
Terrence Lim:POSアプリケーションを搭載しており、簡単に取引が行えるのが特徴です。在庫の管理も可能で、他の店でどのような在庫を持っているかを把握できます。私たちはトータルなソリューションとしてリテーラーの方に提供しています。すでにZARAやCamelなどで使用されています。また、大型のスーパーマーケットなどに向けたソリューションも別に提供しています。
――どの国を中心に展開しているのでしょうか?
Terrence Lim:モバイルPOSは、北米では導入が進んでいて、Apple Store、CHANEL、COACHなどで使われています。現状、それ以外の地域では大きな実績は上がっていません。
――米国ではSquareやPayPal Hereといったイヤフォンジャックタイプのソリューションが登場していますが、貴社の差別化要因をお聞かせください。
Terrence Lim:Spuareは個人事業主等、取引の少ない店舗をターゲットとしており、PayPalはeコマースが中心の会社です。弊社は中堅から大手の店舗を主なターゲットにしています。弊社も磁気ストライプオンリーのスマートフォン決済ソリューション「SAIL」を展開していましたが、米国で使われているだけです。
――モバイルPOSの価格はいかがでしょうか?
Terrence Lim:価格は市場によって違いますが、範囲としては200~300ドルです。
米国では№1を自負
日本への展開も進める
――今後の目標についてお聞かせください。
Terrence Lim:具体的な目標数値はありませんが、ペイメントのアクセプタンスでは№1になりたいです。端末のシェアは、国によっては違いますが、現状、アメリカでは一番です。欧州では市場によっては1番、あるいは2番というポジションをキープしています。
――日本の市場についてはいかがでしょうか?
Terrence Lim:すでに日本のアクワイアラと話を進めています。また、プリペイドのソリューションをべスカ等に提供しています。
※取材は「CARTES 2013」会場にて