2015年12月15日8:30
中国のPAX Technology Ltd.,は、グローバルでの決済端末の出荷で急成長している企業だ。据置、モバイル、PINパッド、非接触リーダなどの決済端末を製造しており、パートナとの連携などにより100カ国以上でビジネスを展開している。
中国やブラジルでの出荷が多い
市場からはクオリティが評価される
PAX Technology Ltd.,は、アジア・パシフィックでは中国、香港、ベナン、インドネシア、ニュージーランド、オーストラリア、アフリカではエジプト、ナイジェリア、スーダン、南アフリカ、北米では米国、欧州はスカンジナビア、ポーランド、イタリア、ドイツ、ルーマニア、ブルガリア、ロシアなどでビジネスを展開している。現在、もっとも出荷が多い市場は中国だが、次いでブラジルが多いそうだ。
昨今、グローバルプレイヤーが提供する決済端末の機能自体は平準化していると言われているが、「クオリティでは我々は№1です」と、PAX Technology ヴァイスプレジデントのEMEA Andrew wu氏は自信を見せる。同社 EMEA Sales Dept. アカウント・マネージャーのArthur Liu氏は、「サービス、クオリティ、顧客の要求に対応できるフレキシビリティが優れています」と話す。端末の提供コストについての競争力もあるが、特に市場からはクオリティが評価されているという。
年間400万台の出荷を誇る
「KDC500」などmPOSも展開
現在の成長率として、2008年は20万台の出荷だったが、現在は年間400万台の出荷まで伸びているそうだ。mPOS端末としてはEMVコンタクト(接触)やコンタクトレス(非接触)、PCI PTSに対応した「KDC500」などを提供しているが、ブラジル、中東、欧州などでの出荷が多い。
日本での展開も行っているが、国内では他のグローバルプレイヤーも苦戦しており、閉じられたマーケットであるとみている。
今後はグローバルで№1のプレイヤーになることが目標となるが、「競合を凌ぐというよりは、当社に与えられた課題を1つずつ解決していきたい」と両氏は意気込みを見せた。
※取材は2015年11月17~19日までフランス・パリで開催された「CARTES SECURE CONNEXIONS 2015」のPAX Technologyブースにて