2016年2月26日21:36
福井銀行と福井新聞社は2016年4月から、全国で使える電子マネーサービスと独自の地域サービスを一体で提供するカード「JURACA(ジュラカ)」サービスを開始すると発表した。地方銀行と地方新聞社共同での地域活性化を目的としたカード事業は、全国でも珍しい取り組みとなる。申し込み対象者は、福井銀行のクレジットカード「iica(イイカ)JCBカード」の保有者、およびその家族(満18歳以上・高校生除く)となる。
「JURACA」は、①後払い式「QUICPay(クイックペイ)」と、前払い式「nanaco(ナナコ)」の2種類の電子マネーサービス、②他の電子マネーサービスにはない独自の割引・優待サービス、③「JURACA」をICカード読み取り(NFC)機能付きタブレット端末にタッチすると公式ホームページに直接アクセス、ログインできる「JURACAタッチ」サービス――を提供する多機能型ICカードとなる。
「JURACA」の電子マネーサービスを利用すると、利用額に応じてポイントが付与される。nanacoを利用した場合は「nanacoポイント」が貯まり、買い物の際に利用可能だ。一方、QUICPayを利用した場合は「OkiDokiポイント」が付与される。
地域独自の優待として、年間100以上の講座が開催される「福井新聞文化センター1dayカルチャー」を同センター会員価格で受講できる。福井の良さを体感できる料理教室や工芸体験教室などオリジナルイベントも開催。電子新聞「福井新聞D刊」の一部プランが割引価格で購読できる。このほか、「JURACA」を提示すると優待や割引が受けられる店舗、施設の拡充にも力を入れている。
「JURACAタッチ」サービスは、「JURACA」をICカード読み取り(NFC)機能付きのタブレット端末にタッチすると、JURACA公式ホームページにアクセスできる機能となる。また、JURACA公式ホームページや電子新聞「福井新聞D刊」、電子チラシサイト「福井新聞チラシの森」など会員制ホームページにID、パスワード入力なしでログイン可能だ。
なお、「JURACAタッチ」は、凸版印刷のスマートデスクトップを利用している。スマートデスクトップの商用利用は「JURACAタッチ」が全国初となった。
福井銀行と福井新聞社では、明るく豊かな福井県の未来創造に向けた取り組みを下支えする基盤「ふくい価値創造プラットフォーム(Fukui Value Creation Platform)」(ふくいVCP)を共同で構築、運営するため業務提携した。現在、福井県は人口減が進んでいるが、さまざまなサービスを一元的に提供する基盤をつくることで、福井の魅力を再発見、創造することを目指す。