2017年2月27日15:23
Visa Inc.(Visa)は、2017年2月21日、パディントンベイシンの欧州本部にVisaイノベーションセンターロンドンを開設すると発表した。世界のVisaのイノベーションセンター群の中でも最大の、1,000平方メートルを超えるスペースを有し、Visaが金融機関や加盟店などのパートナーと密接に協力して次世代の決済ソリューションを開発する、実践的な環境となるそうだ。
同センターの特徴は、ビジターを楽しませて関心を引くための実用的なデモンストレーションができる点だという。これには、コネクテッドカーやコネクテッドホーム環境におけるIoT(Internet of Things)アプリケーション、たとえば自動車保険の支払いや、冷蔵庫からの食料品の注文などが含まれる。また、ビジターはバーチャルリアリティを用いて、次回のフォーミュラEレースの好みの観戦席を選び、生体認証によってチケットの料金を支払うという未来の買い物も体験できるそうだ。
Visaは同日、欧州全域のフィンテックデベロッパーが、Visaデベロッパープラットフォームを生かして新しい安全な決済方法を開発できるようになることも発表している。加盟店、金融機関、テクノロジー企業、新興企業のデベロッパーは、VisaペイメントAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)、SDK(ソフトウェア開発キット)、およびドキュメンテーションからなる初期セットから選択し、次世代の商業用アプリケーションを開発できる。