2018年1月24日18:56
大日本印刷(DNP)は、電子マネーなどに利用されているFeliCaチップを搭載した非接触IC媒体「Smart-Jacket」の新製品を2018年1月に発売すると発表した。同製品は、従来品よりも薄型、小型、フレキシブルという特長があり、リストバンドなど幅広い形状の製品に搭載できるという。
なお発売に先駆けて、Y4.comが発売する、手首に装着するだけで摂取カロリーや燃焼カロリー、エネルギーバランスなどの情報を自動的に測定し、データ取得できるウエアラブル端末「GoBe2」のEdyバンドに採用されたそうだ。
DNPは、非接触IC媒体「Smart-Jacket」を2010年より提供し、キーホルダーやストラップなどの各種製品を導入してきた。近年はウエアラブル端末など、さまざまな形状の製品にFeliCa機能を搭載したいというニーズが増えているという。DNPは今回、ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズが提供するFeliCa小型アンテナモジュール「RC-S111」を内蔵した「Smart-Jacket」を新製品として開発した。
同製品は、従来品と比較して、厚みが半分以下になり、薄型化と小型化、従来にはなかったフレキシブル性を実現しているという。また、ウエアラブル端末のベルトや革製品、ゴム製品などへデザイン性を損なわずに組込みできるようになり、幅広い形状の製品へ展開できるとともに、決済や認証時に鞄などから取り出すことなく、簡便に利用できるようになった。
さらに、電子マネーのほか、会員証や地域ポイント、高セキュリティなID証の用途など、市場に出回るFeliCaカードと同様のサービスで利用できる。
価格は、10万部を作成する場合、1個あたり500円程度。DNPは、新Smart-Jacketを電子マネーや非接触クレジット、会員証、ID証などの用途で販売し、3年間の累計で約3億円の売上を目指す。