2018年10月3日8:00
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.(American Express)は、2018年10月2日に虎ノ門のアンダーズ東京で記者説明会を開催し、「プラチナ・カード」をリニューアルしたと発表した。年会費は13万円(税抜)で、従来から価格を据え置いたまま、サービスを拡充した。新「プラチナ・カード」では、金属製のメタルカードを発行し、EMV非接触決済(コンタクトレスペイメント)機能を標準搭載する。
メタルカードにEMVの非接触決済機能も搭載
家族カードは4枚まで無料で発行可能
アメリカン・エキスプレスは、1993年に初めて、ゴールドカードよりも上級会員の「プラチナ・カード」を発行し、今年で25周年となる。プラチナ・カードは、手厚い特典とサービスが売りとなり、同社では商標登録も行っている。
10月15日から新たに発行する「メタルカード」は、2017年に米国で発行を開始し、すでに豪州でも展開している。来年度は欧州でも発行する予定だという。アメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Inc.(日本)社長 清原正治氏によると、「真のプラチナ・カードはこれだけだという想いを込めて」発行されるそうだ。
「メタルカード」は、従来のプラスチック製のカードとは異なり、表面にカード番号や会員取得年の刻印がなく、なめらかで洗練されたデザインが最大の特徴だ。カードには、EMVの非接触決済(コンタクトレスペイメント)機能も搭載している。同カードで、日本のマクドナルドやローソンでの買い物に加え、ロンドンの地下鉄も乗車できる。
また、家族カードは4枚まで無料で発行可能だ(本会員のみメタル)。さらに、2018年11月以降、ビジネス・プラチナ・カードも発行予定だが、同カードもメタル素材を使用する予定だ。
世界9カ所の「センチュリオン・ラウンジ」が利用可能
1,000カ所のテル・リゾート施設の体験をより便利に
同カードの会員は、米国を中心に世界9カ所あるアメリカン・エキスプレスの対象カード会員専用ラウンジである「センチュリオン・ラウンジ」が利用できる。同ラウンジは、アメリカン・エキスプレス会員のみが利用でき、空港所在地の地元シェフによる料理やドリンク、リラクゼーションスペースやキッズスペースを使用できる。同ラウンジには、家族カード会員や同伴者1名も利用可能だ。さらに、米国を中心に世界50カ所点在している「デルタ スカイクラブ」、国内外1,200カ所以上の「プライオリティ・パス・ラウンジ」も使うことができる。
また、世界中の1,000カ所のホテル・リゾート施設から対象施設を毎年アメリカン・エキスプレスが独自に厳選した「ファイン・ホテル・アンド・リゾート」を提供することで、旅の体験を豊かにしてもらうという。具体的には、空室状況により12時チェックイン、空室状況によるアップグレード、レイトチェックアウト(16時:保証)、滞在時の朝食サービス(2名まで)など、ホテルに到着したときから滞在中のひとときがより一層充実する特典を提供する方針だ。
そのほかにも対象ホテルグループの上級会員プログラムに無条件で登録でき、年に一度、無料の宿泊券もプレゼントする。
人気レストラン貸し切りイベント「Fine Dining 50」を開始
海外での利用でも「メンバーシップ・リワード」のポイントが3倍に
ダイニング分野では、人気レストラン貸し切りイベント「Fine Dining 50」において、予約が困難な国内のレストランを、年間で約50店、毎週1店舗のペースで貸し切り、その日だけ特別なメニューを提供する。さらに、人気レストランでの2名分のコース料金のうち、1名分が無料となる「2for1ダイニング by 招待日和」も付帯している。
これらのサービスに加え、「プラチナ・コンシェルジェ・デスク」、主要オンラインストアに加え、海外での利用でも「メンバーシップ・リワード」のポイントが3倍になるボーナス・ポイント、会員だけの優先チケット予約「アメリカン・エキスプレスInvite」、各種旅行保険・プロテクションも業界最高水準で提供する。
年会費を据え置いたままでサービス拡充
会員の退会率が低い「プラチナ・カード」の価値がさらに高まる?
アメリカン・エキスプレスでは、既存会員への招待により会員を拡充するが、それ以外でも既存会員からの紹介、パートナー経由、対面営業、専用のお問い合わせ窓口などから会員を募る。
従来の会員も満足度が非常に高く、会員の退会率が著しく低いカードだった「プラチナ・カード」だが、年会費を据え置いたままでのサービス拡充により、より満足度がより高まると、清原氏は自信を見せた。