2018年12月25日8:00
韓国Mobidoo Corp.は、音響を活用したソリューションである「Sonic Payment Solution(ソニック・ペイメント・ソリューション)」を提供している。同社では、モバイル決済ソリューションを提供するため、韓国大手の小売企業であるロッテ(Lotte)とパートナーシップを締結している。同社サービスの強みについて、「Singapore FinTech Festival2018」において、CEOのDavid Lee氏に話を聞いた。
韓国ではロッテマートやセブン-イレブンの2万店舗で使用可能
決済に加え、ポイントやクーポンも
――まずは、貴社のサービスについてお伺いします。
David Lee:Sonic Payment Solutionは、コンタクトレスペイメントソリューションを提供しており、サウンドのみで支払いができます。ロッテとのパートナーシップを確立しており、すでに韓国では、ロッテマートやセブン-イレブンなど2万店舗で使われています。
弊社では、聞こえない音波を介してデータを送信する技術を提供しています。モバイルアプリを活用することで、追加のハードウェアなど必要なく、POSターミナルでも使用可能です。モバイルでは、クレジットカードやプリペイドカードの支払いに加え、クーポンやポイントとしても活用できます。
――NFCや韓国で普及している電子マネー等に比べての強みについてお聞かせください。
David Lee:電子マネーやNFCは、スマートフォンのOSによっては使用できませんし、お店も端末やドングルが必要となりますが、そういった筐体は不要です。
韓国とインドネシアでサービスを展開
10万店舗での導入を目指す
――セキュリティについては、いかがでしょうか?
David Lee:現在、月々4000万USドルくらいのトランザクションが行われていますが、セキュリティは特に何も問題ありません。カード番号ではなく、トークンを紐付けることで安全な決済を実現しています。
――現在のサービスの提供地域は韓国のみとなりますか。また、今後の目標はございますか?
David Lee:今は韓国とインドネシアでサービスを展開していますが、日本やベトナムでも提供する予定です。現状、韓国では、40万店舗がPOSを使って取引をしていますが、10万の導入を目指しています。大手に加え、中小にもサービスを提供していきたいです。
※取材は「Singapore Fintech Festival2018」のMobidooブースにて。