2020年1月28日7:00
香港のモバイル決済サービスプロバイダーであるWallyt(ワリート)は、モバイル決済ソリューション、デジタルウォレット等のサービスを提供しており、約50のエリアで、200以上の金融機関等にサービスを展開している。トランザクション数は日3,000万を超え、数百万のマーチャント(加盟店)をサポートしているという。
Wallytは、2013年に会社を設立。WeChat Payのストラテジックパートナーとしてビジネスを開始した。リアル加盟店を銀行と接続するビジネスを中心に行っており、アクワイアリングの海外展開を支援している。その後、Union Pay(銀聯)、Alipayと提携している。これにより、ローカル企業がモバイルペイメントを受け入れることが可能だ。
ビジネスの展開地域は、インドネシア、フィリピンといった東南アジア、日本、中東、欧州等となる。特にフィリピンが強いそうだ。当初は中国決済のアクワイアラとして進出したが、現在はローカルでのビジネスも展開している。
他のモバイル決済を提供する企業は、ローカル市場でのユーザー獲得に力を入れるが、「弊社は銀行などのBtoB向けのビジネスとなります」とWallyt ビジネスデベロップメント シニア・マネージャー Maxim Rate氏は説明する。
同社は、香港の中国銀行との協力により、国境を越えたウォレットサービスである「BOC Pay」の立ち上げを支援していた。「中国銀行がホワイトラベルでビジネスをしているのは大きい」とした。
すでに日本企業との展開も進めている。「日本は、人口も多く、ポテンシャルのある市場だと考えています」とRate氏は語った。
※取材はSingapore FinTech Festival会場にて