2010年11月21日9:00
プラスチックカードは進化しつづけている。磁気ストライプカードからICカードへ、そして非接触ICカード。これで打ち止めかと思いきや、コンピュータ機能をつけたカードが登場した。
すでにブログで数回紹介しているダイナミクス社のカードである。利用するときだけカード番号の一部を表示する「ヒドゥン」、2つのカード番号を1枚のカードで利用できる「マルチアカウント」、そしてポイントカードとの切換えができる「リデンプション」などである。
ダイナミクス社の先進カードは既存の磁気カードリーダーで使え、使うたびにカードの磁気情報をアクティブにすることができる。その際、カード券面のボタンでカードを選択したり、暗証番号を入力したりする。
この革新性が評価されて、ダイナミクス社は2011年1月にラスベガスで開催される国際消費者エレクトロニクスショー(CES)のベストイノベーション賞を受賞した。CESは世界最大級のトレードショーで、消費者エレクトロニクス協会が主催している。
いまの技術を活用すれば、既存のインフラを活用しながら革新的なサービスを創成できるという好例である。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。