2020年10月22日7:50
RSA Security Japan(RSAセキュリティ)は、2020年10月21日、認証ソリューション「RSA SecurID Access」の最新版を発売すると発表した。最新版は、RSAクラウド認証サービスの認証機能を利用しやすくするための新機能を加えたそうだ。
認証サーバーの最新バージョン「RSA Authentication Manager 8.5」は、ユーザーにとって認証のインターフェースとなるクラウド認証サービス(CAS)をクラウド上に置き、ユーザー管理機能をオンプレミスで行うハイブリッド構成になった。そのため、クラウド認証サービスへのアクセスが、ネットワークや機器の不具合などにより低速あるいは停止した場合は、自動的にオンプレミス側で認証リクエストを引き継いで多要素認証(MFA)のワンタイムパスワード認証を行う。
「RSA Authentication Manager 8.5」は、セキュア プロキシおよびフェールオーバー ノード サービスを有する。同ハイブリッド構成により、認証プロセスの停止が回避され、クラウド上の業務アプリにログインできずに業務が遂行できなくなる事態は起こらず、クラウド認証サービスを運用できる高い可用性が得られるそうだ。
さらに、「RSA Authentication Manager 8.5」は、クラウドとオンプレミスのアプリケーションのログインを一元化する認証プロキシ「RSA アイデンティティルーター(IDR)」を包含し、直接CASに接続するようになった。これにより、従来は必須であったIDR専用ハードウェアは不要となり、費用が低減でき、可用性が高まった。今までMFAを利用できなかったネイティブ接続のVPNやWindows Agentなどのようなオンプレミスの保護リソースに対しても迅速かつ簡単にMFAを利用できるようになるという。
Microsoft Windowsデバイス向けエージェントソフトの最新バージョン「RSA MFA Agent 2.0 for Microsoft Windows」と、同じくmacOS向けの最新バージョン「RSA MFA Agent for macOS」は、ネットワークに接続していないオフライン時でも、ユーザーがログイン時に認証を確実に行うオフライン認証を提供する。
「RSA Authentication Manager」の提供形態は、ソフトウェア版、ハードウェアアプライアンス版があり、ライセンスは買取と年間ライセンス(サブスクリプション)がある。価格は提供形態、ライセンス体系、ユーザー数により異なる。