2012年4月11日11:31
トッパンフォームズは、書類やファイルの管理用途向けに、重なった状態でも一括して読み取り可能なUHF帯ICラベルを開発し、2012年4月10日から販売を開始したと発表した。同製品はトッパンフォームズのUHF帯ICタグ・ラベルブランド「Latica/ラティカ」シリーズの新ラインアップとなる。
今回開発したUHF帯ICラベルは、1~2mm程度の間隔で重ねたファイル100冊を5秒程度で一括読み取りが可能だ。従来の同社ICラベルと比較して、一括での読み取り枚数は約1.5倍に増え、読み取り時間も短縮されたという。
また、幅8mm×長さ80mmの細型アンテナを採用し、単体では約5mの長距離通信が可能だ。さらにICラベルサイズは最小11mm×85mmから貼り付ける場所や印字仕様に合わせてカスタマイズ可能です。
同製品は、ISO/IEC 18000-6 Type Cに準拠。2012年7月に予定されている920MHz帯への周波数移行にも対応した設計となっている。トッパンフォームズが提供するICタグを活用した資産管理パッケージ「EasyCheckout for Assets UHF」との連携も可能で、短期間、低コストで管理システムを構築できるという。
価格は10万枚オーダー時で1個20円。トッパンフォームズは今後、製造業や銀行・金融機関を中心に同製品の提案を進め、2012年度にシステムを含め、5億円の売り上げを目指す。