2013年11月21日11:15
STマイクロエレクトロニクス(ST)は、コンシューマ機器、生活家電、産業機器を実現するダイナミックNFCタグの新ファミリ「M24SRファミリ」を発表した。これらのタグにより、スピーカ、プリンタ、調理器具、洗濯機、電気・ガス・水道メータ等、あらゆる電気機器に、NFC機能を実装することが可能だ。
M24SRファミリのメリットの1つとして、スマートフォンとオーディオ機器間のBluetoothペアリングが挙げられる。スマートフォンの設定ページを開き、Bluetoothをオンにし、オーディオ機器のコード名を選択、そしてパスコードを入力する作業の代わりに、ユーザはスマートフォンをNFC対応オーディオ機器に近づけるだけで、2つの機器の設定がNFCを介して伝送され、自動的にBluetoothペアリングを起動することができる。
STのダイナミックNFC / RFIDタグは、①電源オフ状態でも格納されたデータを保持する不揮発性メモリ、②他のワイヤレス・デバイスと通信するためのワイヤレス・インタフェース、③ホスト機器のコントローラと通信するための有線インタフェース(I2C)で構成される。
M24SRファミリの不揮発性メモリは、容量が2~64KbitのEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)となる。また、ワイヤレス・インタフェースは、最大106kb/sのデータレートを実現するISO/IEC14443-Type Aプロトコルに対応。さらに、I2Cインタフェースの動作速度は最大1MHzのため、スマートフォンと対象機器の間で高速データ転送が可能だ。
EEPROMメモリ・バンクは、NFC駆動用にプリフォーマットされており、NDEF(NFC Data Exchange Format)に対応。また、200年間のデータ保持期間、100万回の書込み・消去サイクル、そして128bitのパスワード保護によるセキュリティも特徴となる。