◇ NFC基本機能と誕生の経緯

2010年8月13日  00:15

非接触ICと近距離無線、2つのフェーズ

図1

NFC(Near Field Communication)は、ソニーとフィリップスセミコンダクターズ(現NXPセミコンダクターズ)が共同開発した近距離無線通信の国際仕様だ。

非接触ICカードと端末間の近距離無線通信という2つの側面を持ち、携帯電話をはじめ、コンピュータ、周辺機器、テレビなどのAV機器、ヘルスケアなど、さまざまな情報機器、電子デバイスへの搭載が期待されている。

NFCの特徴は、以下の3点に集約できる(図1)。

 – 概ね10㎝以下の近距離通信
 – 非接触ICに使われる13.56MHzを使用
 – 複数の非接触IC仕様に対応

NFC仕様に準拠した機器は、機器同士を近づけるだけで、データの送受信を行うことができる。通信距離は概ね10㎝以下。この範囲は技術的な制約よりも、かざす、タッチするという操作性と、セキュリティを重視して設定されたものだ。

無線周波数は、FeliCaやMifareなどの非接触ICと同じ、近接型と呼ばれる13.56MHz。この周波数帯は、無線免許が不要な「ISMバンド」(産業、科学、医療向けを想定した帯域)に含まれ、微弱な電波を使う民生品に広く利用されている。

非接触ICカードの機能では、まずNFCの対応端末は、おサイフケータイのように、非接触ICカードとして振るうことができる。さらにカードリーダーとしても機能する。非接触ICの仕様は、FeliCa、ISO/IEC 14443 タイプA/Bの上位互換を確保した点が特長だ。

以下の項では、NFC誕生の背景、基本機能、市場の展開、さらに技術開発と適用分野の概要を見ていく。

※本記事はTIプランニング発行の「FeliCa・NFCレポート」の一部分をご紹介したものです。ただいま、「ペイメントナビオープン記念 夏のレポート祭り」を開催中ですので、「FeliCa・NFCレポート」にご興味がある方はこの機会にぜひ、購入をご検討いただければ幸いです。

「FeliCa・NFCレポート」特設ページへ

関連記事

ペイメントニュース最新情報

ポータブル決済端末、オールインワン決済端末、スマート決済端末、新しい決済端末3製品をリリースしました(飛天ジャパン)

国内最大級のクレジットカード情報データベース(アイティーナビ)

「お金の流れを、もっと円(まる)く」決済ゲートウェイ事業のパイオニアとして、強固なシステムでキャッシュレス決済を次のステップへと推進します。(ネットスターズ)

国内最大級の導入実績を誇る決済代行事業者(GMOペイメントゲートウェイ)

決済シーンにdelight(ワクワク感)を!PCI P2PE 認定国内実績 No.1の「確かな信頼」を提供します(ルミーズ)
電子マネー、クレジット、QR・バーコード、共通ポイントなど、多数のキャッシュレス決済サービスをワンストップで提供(トランザクション・メディア・ネットワークス)
決済領域を起点に多様なビジネスニーズに応える各種ソリューションを提供(インフキュリオン)
ReD ShieldやSift等の不正検知サービスを提供し、お客様の不正対策を支援(スクデット)
BtoCもBtoBも。クレジットカード決済を導入するならSBIグループのゼウスへ。豊富な実績と高セキュリティなシステムで貴社をサポートいたします。(ゼウス)
TOPPANの決済ソリューションをご紹介(TOPPANデジタル)
多様な業界のニーズに対応した、さまざまなキャッシュレス・決済関連サービスを提供する総合決済プロバイダー(DGフィナンシャルテクノロジー)
決済業務の完全自動化を実現する「Appian」とクレジット基幹プラットフォームを合わせてご紹介!(エクサ)
チャージバック保証、不正検知・認証システムなどクレジットカード不正対策ソリューションを提供(アクル)

非対面業界唯一!!カード会社とダイレクト接続により、安心・安全・スピーディーで質の高い決済インフラサービスを提供。Eコマースの健全な発展に貢献する決済代行事業者(ソニーペイメントサービス)

stera terminalでお店のポイントがつけられる「VALUE GATE」(トリニティ)

Spayd スマートフォン、タブレットがクレジット決済端末に!(ネットムーブ)

DNPキャッシュレス 決済プラットフォームをご紹介(大日本印刷)

PAGE TOP