2015年4月6日17:48
ソニーは、非接触ICカード技術FeliCa(フェリカ)を利用した電子お薬手帳サービスharmo(ハルモ)の試験サービスエリアを拡大すると発表した。
harmoは川崎市での初導入の後、2014年には横浜市の四区にも広がり、現在までに200を超える薬局に導入され、約1万700人の一般利用者が利用している。また、2015年3月からは、滋賀県薬剤師会、神戸市薬剤師会、豊中市薬剤師会と連携し、新たに滋賀県、兵庫県神戸市、大阪府豊中市の薬局に対する試験サービスの提供が開始された。
今回、横浜市薬剤師会およびさいたま市薬剤師会と連携し、新たに横浜市全域とさいたま市の薬局に対し、2015年4月から順次、試験サービスの提供を開始することが決定した。
harmoは、薬局等で調剤された薬の履歴等に関するデータを、FeliCaを用いてクラウドサーバー上で電子的に管理する、ソニーの電子お薬手帳に関するサービスとなる。薬の名称や量、服用回数、飲み方などの調剤情報を記録するお薬手帳は、複数の医療機関で薬が処方された場合でも、医師や薬剤師が薬の重複や飲み合わせのチェックを行う際に役立つそうだ。harmoの特長として、FeliCaチップが埋め込まれたカードを薬局の端末にかざすだけの簡単な操作で、調剤履歴の閲覧と調剤情報の記録を行うことがきる。
利用者は、スマートフォン用アプリケーションをインストールしたモバイル端末から調剤情報を閲覧できるほか、服薬後の副作用、アレルギーなどの記録も可能だ。また、薬局は専用のソフトウェアをインストールしたパソコンおよびタブレット、カードリーダー等を用意することで、容易にシステムを構築でできるという。