2021年4月1日17:15
スマートフォンなどの汎用デバイスを決済の読み取り端末として利用できる新しいテクノロジーが注目されている。モバイルデバイスを用いるこの方法は、数年前から「PIN on Mobile」「PIN on Glass」として注目を浴びてきた。
数年前から注目を浴びてきた分野だが、国内では、ジェーシービーが2020年にマレーシアのフィンテック企業Soft Space Sdn. Bhd.と提携し、スマートフォンを非接触決済端末として利用する「Tap on Mobile(タップ・オン・モバイル)」の概念実証(PoC)を実施。また、傘下の日本カードネットワークが実証実験を2021年2月より3店舗で行っている。

また、GMOフィナンシャルゲートが端末レスの決済サービスを2020年12月25日より本格提供を開始。フライトシステムコンサルティングでも2021年後半より開始する予定だ。
Visaでも「Tap to Phone(タップ・オン・フォン)サービス」が欧州、中東、アフリカ、アジア太平洋、南米などで稼働しており、米国でも2021年から本格的な展開を検証を実施する。
汎用端末の活用により、決済端末のハードウェアの負担が軽減されるメリットがあるが、一方でアプリの更新やセキュリティ対策などの課題がある。
そこで、今回のフォーカスでは、認証サービス専門家による寄稿、関連企業の取材を通して、市販のタブレットやスマートフォンを活用したサービスの可能性を探る。
Android 端末で実現するタッチ決済「Tap-on-Phone」
【FIME Japanの技術解説】
CARDNETの「Tap on Mobile」実証実験にかける期待は?
専用端末不要、スマホが非接触決済端末に
~日本カードネットワーク
Android携帯が決済端末になる「Tapion」を2021年後半から提供開始
国内企業としての強みを武器に中小企業中心にサービス提供へ
~フライトシステムコンサルティング
Visaの「Tap to Phone」、小規模事業者や交通分野等での端末導入の負荷を軽減へ
※参考
市販デバイスを決済端末に使用する「SPoC」と「CPoC」 国内での普及やセキュリティのポイントは?
※Visaが「Tap to Phone」、Mastercardが「Tap on Phone」、JCBが「Tap on Mobile」の名称で展開しておりますが、本特集では「Tap On Phone」の総称で紹介しています。
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