凸版印刷が耐量子-公開鍵暗号を実装したICカードをISARAと開発へ(第1回量子コンピューティングEXPO【春】)

2021年4月12日15:00

リードエグジビションジャパンは、2021年4月7日~9日まで、「第1回量子コンピューティングEXPO【春】」を開催した。凸版印刷のブースでは、カナダのISARAと共同開発を行う「ICカードの耐量子」について紹介。同社では、2025年の実用化を目指しているそうだ。

カナダのISARAと共同開発
従来のICカードの公開鍵暗号は2030年には破られる?

凸版印刷は、接触・非接触ICカードにおいて国内トップクラスのシェアを誇る。これまで、ICカード事業での暗号技術、認証技術、不正アクセス技術など、高セキュリティなICカード開発を行ってきたそうだ。同社では、その経験を活かし、カナダのISARAと協力し、ICカードを用いた量子クラウド技術へのアクセス制御・管理技術の追加、運用体制の構築に取り組んでいる。なお、ICカードへの耐量子技術の応用は、海外ではフランスのIDEMIAが2019年4月に取り組みを発表している。

凸版印刷の量子コンピューティングの取り組み
ISARAとの連携によるICカードへの耐量子暗号の実装

米国で国際標準の提案に動く
従来のICカードのハードはそのまま利用できる見込み
2022年に技術検証、2030年にサービス化を予定

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