2021年5月18日14:00
世界200以上の国と地域で越境デジタル決済サービスを提供しているPayoneer Inc.(ペイオニア)の日本法人、ペイオニア・ジャパンは、2021年5月18日に決済サービスや越境ECビジネス、ペイオニアのビジネスの最新動向についてのオンライン説明会「COVID-19による、越境ECビジネス・決済サービスの変化と世界トレンド」を開催した。

eBayとのパートナーシップ契約
ペイオニアは、ニューヨークに本社があり、日本法人は6年前に設立。全世界で21拠点、200カ国で展開しており、150以上の通貨を取り扱っている。また、取扱高は4兆円以上となり、400万人が利用している。2021年5月には、マーケットプレイスを展開する「eBay」とパートナーシップを契約したことで、取扱高はさらに増える見込みだ。
Payoneer Inc.CEO スコット・ガリット氏は冒頭のビデオメッセージで「COVID-19のパンデミックを機にデジタルコマースは加速しています」としたが、それに伴いペイオニアの成長も加速している。また、経済産業省 電子商取引に関する市場調査によると、世界の越境ECの年平均成長率は 25%以上となっている。
ペイオニアは、アカウントをオンラインで申し込み、米ドルや英ポンドなどアカウントで異なる通貨を一元管理可能だ。また、受け取った外貨を日本のどこの銀行でも最短1営業日で引き出すことができる。さらに、海外取引先銀行口座へ資金を支払ったり、ペイオニアユーザーへ無料で送金できる(所定の審査が必要)。「アメリカでもどこでもペイオニアのアカウントを持っていれば送金手数料無料で引き出せます」(ペイオニア・ジャパン カントリーマネージャー 岡本 王湖氏)。なお、外貨を日本円で引き出す際、市場の為替レートに、2%以下の為替手数料を加えた為替レートが適用される。
ペイオニアで受け取り可能なプラットフォームは、eコマース/マーケットプレイス、フリーランス、トラベル、デジタルマーケティング、ミュージック、ゲーム、ライブストリーミングなどが挙げられる。
受け取り可能なマーケットプレイスは、Amazon、ebay、Lazada、Shopee、Wish、Catawikiとなる。この中で、「国内において、ebay、Shopee、Wish、Catawikiはペイオニアがエクスクルーシビティを結んでいます」と岡本氏は話す。手数料はさらに安価なサービスも存在しているが、さまざまなマーケットプレイスから料金を受け取ることができ、売り上げを拡大できる点、多くの企業とパートナーシップを結んでいる点などが同社の強みとなるそうだ。
全世界のAmazon進出をサポートしているコンパスポイントの代表取締役兼 CEO 岡田 昇氏は、ペイオニアについて、現地に行かなくても、海外ECの売上を受け取ることができる口座を取得できること、遅延がなどのトラブルが発生していない点などをメリットとして挙げた。また、直接取引のある海外取引先からの代金の受け取りもできるため、マーケットプレイスからの代金の受け取りに限らず、広く越境ビジネスの代金の受け取りで利用できるとした。
海外マーケットプレイスへの出店サポートを行うBEENOSでは、Shopeeと戦略的な業務提携を行っている。Shopeeは、台湾・タイ・シンガポール・マレー シア・フィリピン・インドネシア・ベトナムで月間流通総額が3年で70倍になるなど急成長している。ペイオニアはShopeeより指名された決済サービスだったが、安定してFXが履行され、誤入金・遅延の発生もないとした。BEENOS 財務経理室 サブマネージャー 角張博子氏は「複数通貨の入金を1つのPayoneerアカウントで管理可能」な点は業務の軽減につながるとした。
日本では複数マーケットプレイスやB2Bで受取拡大などに注力
海外ではPayoneer 事業用デジタルデビットカードを発行、日本での展開は?
岡本氏は、日本での戦略として、①パートナー企業との協業深化、②プロダクトのさらなる拡充、③複数マーケットプレイス・B2Bで受け取りを拡大、の3つを挙げた。
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