2021年7月28日16:51
国際送金向けエンタープライズ・ブロックチェーン・ソリューションおよび暗号資産ソリューションのリーディング・プロバイダーである米国のリップル(リップル)は、日本の送金業者であるSBIレミットとフィリピンにおいて資金移動業及び暗号資産交換業を営むCoins. phと共同で、RippleNet(リップルネット)のオンデマンド流動性(ODL)サービスの提供を開始したと発表した。日本におけるリップルのODLサービス提供は今回が初となる。
今回の提携拡大により、SBIレミットがCoins .phや暗号資産取引所のSBI VCトレードとRippleNetによって直接接続され、日本からフィリピンへの国際送金をより迅速かつ安価に行うことができるようになるとしている。日本におけるODLの提供開始により、RippleNetの顧客は、デジタル資産であるXRPを活用することで、事前の資金調達や運用コストの削減が可能となり、運用資本を開放して送金事業の拡大を図ることができるという。
現在、日本における外国人労働者の中でフィリピン人は3番目に多く(2020年時点)、フィリピン人労働者による日本からフィリピンへの送金額は約18億米ドルに達している。しかし、日本における国際送金手数料は世界と比較して非常に高い水準だという。世界銀行 によると、日本からの送金には平均10.5%の手数料がかかるのに対し、G8諸国における平均手数料は5.92%となっている。
アジア太平洋地域は、リップルにとって最も急速に成長している地域の一つであり、 取引総額は前年比で130%増加しているそうだ。SBIレミットは、同パートナーシップの強化を通じて、今後RippleNetの他の既存パートナーと連携し、XRPを活用した高パフォーマンスな送金事業を推進していく方針だ。
なお、SBIレミットは、 オーストラリアの決済企業であるNovattiやマレーシアの国際送金サービス企業であるTrangloなどのODLの既存顧客とともに、RippleNetにおいて法定通貨と暗号資産を繋ぐ重要な役割を担うという。
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ペイメントナビ編集部
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