2022年3月28日20:54
ローソン銀行は、利用者の銀行口座から決済アプリや電子マネーなどへチャージができる「即時口座決済サービス」の提携サービスとして、ハウス電子マネーの取り扱いを開始すると発表した。このため、富士通Japanが提供する「FUJITSU リテールソリューション ValueFront(バリューフロント)電子マネーサービス」と連携し、第一弾として、紅屋商事(青森県弘前市)が発行するポイント一体型ハウス電子マネーカード「ベニカ」へのローソン銀行口座からのチャージサービスを2022年3月28日から開始した。
ローソン銀行の「即時口座決済サービス」では、「au PAY」などのスマホ決済サービスや、ローソン銀行のチャージアプリ「Suitto」(スイット)と連携した「モバイルSuica」へのチャージサービスを提供している。今回、取り扱うサービスの種類を拡大するため、富士通Japanの「ValueFront電子マネーサービス」と連携し、同サービスを利用するスーパーマーケットやドラッグストアなどが発行するハウス電子マネーへの銀行口座からのチャージサービスの提供を可能にした。
「即時口座決済サービス」で取り扱う「ベニカ」は、青森県や秋田県でスーパーマーケットなどを展開する紅屋商事が経営するベニーマート、メガ、カブセンターの計23店舗で利用できるハウス電子マネーとなる。利用者は、店舗内のチャージ機による現金チャージに加え、スマホアプリ「ベニアプリ」や「ベニカ」ウェブサイトを通じて銀行口座からのチャージが自宅や外出先でも可能になる。「ベニカ」へのチャージは当初はローソン銀行口座から利用可能だが、4月下旬をめどに青森銀行が加わる見通しなど、ローソン銀行では、順次、利用できる銀行口座を拡大していく。
ローソン銀行と富士通Japanは、今後、銀行口座からのチャージサービスを他のスーパーマーケットやドラッグストアへも展開するそうだ。
なお、「即時口座決済サービス」で初めて口座を登録する時には、ローソン銀行ATMで所定の操作によるATM認証(本人確認サービス)を行う。認証には利用者本人のキャッシュカードが必要なため、なりすまし登録の防止効果が期待できるという。ハウス電子マネーに対するATMでの本人認証を用いた銀行口座からのチャージサービスの提供は国内では初となるそうだ(ローソン銀行調べ)。
2022年3月28日時点での即時口座決済サービス提携サービスは、au PAY、WebMoneyプリペイドカード、PayPay、モバイルSuica、ベニカのサービス、提携金融機関は、ローソン銀行、きらぼし銀行、八十二銀行、栃木銀行、高知銀行、トマト銀行、きらやか銀行、香川銀行、千葉興業銀行、神奈川銀行、名古屋銀行、青森銀行、西日本シティ銀行の13行となっている。