2022年8月4日7:20
三井住友カードは、事業者のマーケティング活動の支援を目的に、2019年10月より業界最大級のキャッシュレスデータを活用したデータ分析支援サービス「Custella(カステラ)」を提供してきたが、新たなサービス「Custella AI(カステラ エーアイ)」、「Custella Research」の提供を開始すると発表した。
Custellaは、三井住友カードが保有するキャッシュレスデータを、個人・加盟店が特定できないよう統計化し、事業者のマーケティング課題に合わせて分析から施策の実施まで一気通貫で行えるマーケティング支援サービスだ。2019年にサービスを開始し、さまざまな業界の小売店、メーカー等の事業者に対して、顧客分析やプロモーション等のデータマーケティング支援を行っている。
「Custella AI」は、三井住友カードが保有する膨大なキャッシュレスデータをAIに学習させ、分析やプロモーションに適用して、事業者の“新規顧客の獲得”や、“既存顧客の売上拡大”など課題の解決を行うサービスだ。三井住友カードのデータサイエンティストチームが、Custellaサービスを通じて蓄積してきた事例とノウハウを活用し、データとAIによる最適な解を導くという。AIモデルは事業者の施策ごとに生成し、継続的に施策を実施することで、AIの精度を高めることも可能だ。
Custella Analytics(カステラ アナリティクス)での活用として、通常のサービスでは、三井住友カードのアナリストがキャッシュレスデータを活用し、独自の切り口での詳細な分析や考察を行うことで、事業者のターゲット顧客の特徴や、商圏内居住者の消費行動、新規出店の有望エリア等を発見している。Custella AIを活用することで、三井住友カードのデータサイエンティストがAIモデルを構築し、機械学習によって顧客の特徴を捉える「クラスター分析」や、キャッシュレスデータを元にした「売上予測・予兆」等、人では発見や分類が難しい高度な分析が可能になる。
Custella Promotion(カステラ プロモーション)の通常サービスは、カード会員の属性や日々の購買行動から事業者のターゲットに合ったセグメンテーションを行い、プロモーションできる販促支援サービスだ。通常は、三井住友カードのマーケターやアナリストが最適なセグメンテーション条件を作成し、施策設計からクリエイティブの作成、効果検証までご支援をしている。
Custella AIを活用することで、事業者が集客したい顧客層の属性や購買行動を教師データとしてAIに学習させ、人では発見が難しい有望ターゲットを選別することが可能だ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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