2019年10月18日17:35
三井住友カードは、データ分析支援サービス「Custella(カステラ)」の提供を開始すると発表した。
三井住友カードは、2019 年 4 月の組織改定にて「データ戦略室」を新設し、保有する膨大なキャッシュレスデータを戦略的に利活用すべく準備を進めてきたが、このほど、取引先加盟店、提携先企業のほか、地域経済の活性化やキャッシュレス推進に取り組む自治体等に対し「Custella」の提供を開始する。
「Custella」では三井住友カードが保有するキャッシュレスデータを、個人・加盟店が特定できないよう統計化された顧客属性データ(新規、リピーター、インバウンド等)や、顧客行動ごとに集計し、統計化された購買実績データ(平日、休日、時間帯、エリア等)など、さまざまな切り口で集計し、データを「見える化」するツールを提供する。
また、取引先企業の課題、ニーズに合わせ、キャッシュレスデータと取引先企業が保有するさまざまなデータや天候データ等の外部データとの掛け合わせ分析や AI 等のテクノロジーを駆使した将来売上予測などの分析手法、サービスを個別に提供する。
さらに、分析結果の具体的な活用策として、三井住友カードが持つさまざまな送客ソリューションと連携し、取引先企業の利用者とのさらなるエンゲージメント醸成や、潜在的な取引先企業の利用者との新たな接点構築に役立てられるという。
「Custella」では、3つのサービスを提供する。1つめは、取引先企業に関するキャッシュレスデータ(売上等)に、統計化された顧客属性データ、購買実績データ、業界消費動向データ等を掛け合わせた分析データを WEB ツールでいつでも閲覧可能とするサービス「Custella Insight (カステラ インサイト)」を提供する。
2つめは、取引先企業ごとの課題、ニーズに対して、キャッシュレスデータと取引先企業保有データや天候データ等を掛け合わせた分析、独自の切り口での詳細分析、考察レポートを提供するサービス「Custella Analytics (カステラ アナリティクス)」を提供する。
3つめは、「Custella Promotion (カステラ プロモーション)」で、Custella Insight および Custella Analytics における分析結果を元に、取引先企業等におけるプロモーションのサポートを行うサービスとなる。具体的には、最適なプロモーションターゲットのセグメントを抽出するとともに、三井住友カード会員向けのダイレクトメールサービスや加盟店送客プログラム「ココイコ!」などとの連携サービス等を提供する。