5周年を機にUPSIDER史上最大の挑戦、カード会社から総合金融機関への進化を目指す

2023年6月9日9:56

法人カード「UPSIDER」およびビジネスあと払いサービス「支払い. com」を提供するUPSIDERは、2023年6月2日、創業5周年の節目を記念し、ユーザー参加型のオフラインイベントを東京都内で開催した。当日は、AIチャット型の業務効率化ツール「AI Coworker」を夏にローンチすること発表するとともに、総合金融機関を目指し子会社「UPSIDER Capital」を設立したことを明らかにした。

UPSIDERで共に代表取締役を務める宮城徹氏と水野智規氏。宮城氏は「数カ月から1年かけて大きな進化をします。法人カードのスタートアップから総合金融機関に変わります」と宣言

新規上場した企業の約2割がユーザー
企業は200万時間を削減

ユーザー参加型のオンラインイベントはUPSISERとして初となり、「UPSIDER」や「支払い. com」利用企業に感謝を伝える場として開催した。

UPSIDERは、新しい価値を作り、日本の未来を創っていく企業の挑戦を応援するために立ち上げた会社だという。現在、2万社がサービスを利用している。サービスリリースから2年半で、怒涛の勢いで成長してきたそうだ。宮城氏は「事業の過程ではつぶれそうになるようなハードシングス(きつい試練)も体験しましたが、企業の支えで成長してきました」と感謝を述べる。

サービス開始から2年半で2万社以上が利用するサービスに成長

「UPSIDER」は、創業期のスタートアップに加え、上場企業も活用している。宮城氏によると、新規のIPO件数のうち約20%がUPSIDERのユーザーということだ。新規上場の過程でのガバナンス、業務効率化のフィードバックをもらい機能開発に生かしている。例えば、領収書の回収機能、仕訳の自動化、iOS対応、Slack連携機能などを矢継ぎ早に投入できたのもその成果だという。同社の試算によると、「UPSIDER」により企業は200万時間を削減できているとした。さらに、与信では5,000億以上を提供している。宮城氏は「センシティブな財務情報を託してもらったり、資金調達能力を信じて背中を預けてもらいました。与信の期待に応えていない企業もいるので進化の余地があります」と意気込む。

UPSIDERのユーザー企業が参加

ユーザー参加型企画実施
iOSアプリは10秒でレシートのアップロード可能に

今回のイベントでは、執行役員 カード事業統括 石神直樹氏が乾杯の音頭を取った。また、会場内ではユーザー参加型の企画も実施。UPSIDERを利用するユーザー企業の商品を用意し、「会社の仲間、家族、社内の人員など、参加者が感謝する人にプレゼントする」取り組みを行った。支払いはUPSDIERのカードで100円を支払い購入し、撮影したレシートをiOSアプリでアップロードすると100円分のポイントを付与するため、実質無料で購入可能だ。カスタマーサクセスマネージャー 佐藤英則氏は「アプリは決済して通知が来て、レシート撮影して10秒でアップロードできます」と特徴を述べた。

UPSIDER 執行役員 カード事業統括 石神直樹氏
ユーザー参加型の企画を説明するカスタマーサクセスマネージャー 佐藤英則氏
UPSIDERユーザー企業の商品を100円で購入でき、iOSアプリでレシートを10秒ほどでアップロードできる

「AI CoWorker」を8月にリリース
AIが全社員の秘書に

新たな戦略については、宮城氏とともに共同代表を務める代表取締役 水野智規氏が発表した。水野氏は「今回の発表はUPSIDER史上最大の挑戦」だとした。まず、人員の強化として、PKSHA TechnologyにおいてAI SaaSシリーズの開発全体統括を務めた実績のある森 大祐氏をVPoP(Vice President of Product)として迎え入れた。また、新サービスとして、外部ツールとチャットツール「Slack」を連携し、チャット形式で契約書の締結・稟議承認・支払いなどのアクションを完了できるAIチャット型の業務効率化ツール「AI CoWorker」を2023年8月にリリースする。

UPSIDER 代表取締役 水野智規氏。AI与信を活かし、大手金融機関と共にスタートアップ融資へ参入を発表

「AI CoWorker」は、チャットでAIに依頼するとAIが申請者の目的に応じて稟議書作成などの業務を代行する。契約書・請求書・決済処理まで一気通貫した管理が可能だ。OCRの機能を搭載しているため、請求書の内容を読み取ることができる。また、インボイス制度開始に向けて、適格請求書の内容も読み取ることが可能になる。「AI CoWorker」は一緒に働く従業員をイメージしており、会話では絵文字などを使って表現することができる。さらに、忙しい管理者の場合、承認作業が遅くなるが、チャットAIがリマインドや承認者の作業時間確保をアシストできるため、承認までの流れをよりスムーズに行うことができるとした。

UPSIDER Vice President of Product  森 大祐氏が「AI Coworker」の機能を説明

「AI CoWorker」では、契約書の締結、請求書・証憑管理、カードや銀行振り込みまでを決済処理まで一気通貫した管理を行えるのが特徴だ。企業は現在利用する契約書管理システム、会計システム、経費精算システム、人事・労務システム、RPAといったSaaSに「AI CoWorker」を秘書として派遣して、経費精算ツールにログインして精算するイメージで利用できる。UPSIDERのユーザーは同サービスが無料で利用できる。

法人カードで培った与信ノウハウ活用へ
米国の100分の1の日本の融資を変える

さらに、総合金融機関への進化に向けて、5月31日に新会社「UPSIDER Capital」を設立。大手金融機関と組んで融資サービスを提供する予定だ。

2023年5月にUPSIDER Capital設立

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