2011年4月14日5:06
花き業界初のサーバ管理型電子マネーギフトカード「日比谷花壇ハナバナカード」を発行
他社のカードや商品と組み合わせ、新しいギフトを提案
日比谷花壇は2011年3月10日から、花き業界初となる、サーバ管理型電子マネーギフトカード「日比谷花壇ハナバナカード(HanaBanaCard)」の発行を開始した。同社ではHanaBanaCardの発行により、フラワーギフトだけではなく、ギフト商品全体を展開するという構想を抱いている。
自社のWebサイトとイオンで販売をスタート
若年層の顧客に対してアピールを狙う
HanaBanaCardは、日比谷花壇が運営するhibiyakadan.comオンラインショッピングサイトとイオンギフトカードモール「うれしーど」で販売を行っている。チャージ金額は3,700円、5,700円の2種類。有効期限はカード発行日から1年間となる。
HanaBanaCardを購入した人やカードをプレゼントされた人は、HanaBanaCard.comにて、生花や鉢物、プリザーブドフラワー、アートフラワーの中から好きな商品を選ぶことができる。なお、現在はチャージ金額に相当する商品との交換となるため、残額はカードに残らないようになっている。
日比谷花壇では1年前からギフトカードサービスの導入を検討した。同社では「選べるギフトカタログ」を展開しているが、紙の印刷コストがかかるなどの課題があった。ギフトカードの導入により、カードをプレゼントされた人はWebサイトでIDとパスワードを入力するとギフト商品と交換できるため、リアルからネットの世界へ誘導しやすくなるメリットがある。
また、同社ではフラワーアレンジメントとスイーツ、ワインなどのセットをはじめとする、花とのセット商品を販売しているが、花に他社の色々なギフトカードを組み合わせるたり、他社のギフトカードに花を組み合わせることにより、さらに展開に幅が広がることを期待している。
「花と他の商品とのセットギフトは、弊社の主力商品となっていますが、販売する商品によっては物流上の規制があり、同一便でお客様にお届けできない等の課題がありました。ギフトカードであれば、そういった課題を解決できます」(日比谷花壇 ビジネスソリューション事業統括部 営業企画推進部 部長 福島一博氏)
具体的な販売ターゲットとしても、「今までの弊社の顧客層はもちろん、より若年層の顧客に対してもアピールしていきたいです」とビジネスソリューション事業統括部 営業企画推進部 永井恭子氏は期待を込める。
他社が販売する体験型のギフトカードを
組み合わせて販売
同カードは、HanaBanaCard.comだけではなくイオンギフトカードモール「うれしーど」で販売を行うことにより、さらなる利用の拡大を見込んでいる。
「すでに国内では複数のギフトカードモールが展開されていますが、まずはGMSとして国内最大のイオン様で開始したいと考えました。今後は他社が販売する体験型のギフトカードと花をセットして弊社サイトで販売することも考えています」(福島氏)
生花や鉢物、プリザーブドフラワー、アートフラワーといった商品は、他社が発行するカードとの親和性も非常に高い。同社ではギフトカード市場の普及のためには、他社と協力して盛り上げることが重要であると捉えている。他社の商品と自社カード、自社の商品と他社カードの組み合わせによるクロスセルでの販売も期待している。
「体験型のギフトカードも販売されていますが、例えば映画や演劇を見終わった後にお花が届くような展開ができればと考えています」(福島氏)