2024年3月6日18:08
シャープとNTTデータは、キャッシュレス決済分野で協業を開始すると発表した。第一弾として、CAFIS Arch対応の決済端末と遠隔管理システムを共同で開発し、2024年秋以降に提供開始する。
今回開発するCAFIS Arch対応の決済端末は、端末を操作するスタッフ側と顧客側に分かれたセパレートタイプで、スタッフ側端末には、ボディに6インチの大型ディスプレイを搭載。省スペースでも設置できるという。シャープがスマートフォン「AQUOS」の開発で培った基板設計やアンテナ設計などの通信技術に加え、タッチ操作に連動して振動するHaptics技術やのぞき見を抑制するベールビュー技術などを応用し、決済処理を実現するそうだ。 クレジットカードや電子マネー、QRコード支払いなど、さまざまな決済手段に対応するCAFIS Arch対応端末のラインアップに、両社の強みを生かした端末が加わることで、より安心・高性能な端末を選択できるようになるとしている。
保守メンテナンス面では、シャープがEMM(Enterprise Mobility Management、エンタープライズモビリティ管理)の開発で培った端末の遠隔管理技術を応用し、複数の決済端末の稼働状況を、クラウドを介して一元管理できるシステムを新たに開発。決済端末の稼働状況をリモートで確認することができることにより、トラブルの未然の防止や万一トラブルが発生した場合でも迅速な解決が可能になるという。さらに、オプションにより、導入企業は各店舗の端末の状態を遠隔でモニタリングすることが可能になる。
なお、シャープは、さまざまな家電製品やスマートフォン・モバイル機器などを提供しており、長期の稼働を支えるサービスやソリューションを提供している。NTTデータは、2,000社以上の加盟店、120社以上のクレジットカード会社を結ぶ日本最大級のキャッシュレス決済総合プラットフォームCAFISを有しており、全国で85万台以上にものぼる決済端末がプラットフォームに接続され日々利用されているそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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