2024年3月6日20:50
不正検知サービスを提供するかっこは、DMM. comが運営するDMM通販に対して、2016年よりクレジットカード不正利用対策として、不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」を提供しているが、不正アカウントの検知率99%の高い検知精度を達成したと発表した。
DMMの内製システムに「O-PLUX」を組み込み、出荷するかどうか最終判断時に、「O-PLUX」の審査結果を活用している。これにより検知精度の向上と、不正対策コストの削減につながった。
情報処理推進機構(IPA)が2024年1月に公表した「情報セキュリティ10大脅威 2024」によると、クレジットカード情報の不正利用が個人における脅威として、9年連続でランクインしている。EC事業者においてもその影響は深刻な問題であり、クレジットカードの不正対策は重要な課題となっている。
DMMでは、利用者の安全を守るため全事業での購入情報を一極集中した監視体制を敷いている。DMM通販においてもサービスリリース時から不正対策に取り組んでおり、24時間365日監視にあたっている。しかし、日用品からコレクター品まで幅広い商材を扱っていることや商品ラインナップの拡充に伴う不正傾向の変化、手口の巧妙化により、不正対策の強化が検討課題となっていたそうだ。そのような状況のもと、他事業部で利用中の「O-PLUX」がDMM通販でも有用であることが確認できたため、サービスの採用に至った。
なお、API連携をするためのシステム開発は、ドキュメントなども充実しておりスムーズな導入だったという。検知精度分析や社内運用の改善など、約4カ月かけて運用体制を整備したことで、現状にあった対策を実現できたとしている。
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ペイメントナビ編集部
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