2024年3月28日17:10
ETCマネジメントサービスは、2024年3月26日、ETC技術とAIを融合させた新たな駐車場管理システム「ETC-AI」の試作開発を行ったと発表した。
ETC-AIは、同社の駐車料金の自動精算が可能なETCパーキングのシステムにおいて、駐車場への車両の入出庫管理をAIカメラを用いて行う方式に改良したものだ。
現行のETCパーキングは、駐車区画2つに対して1台のETCアンテナを必要としたが、ETC-AIでは、入出場口にETCアンテナを1台設置するのみで対応できるようになり、その分導入コストの大幅な削減が可能になるそうだ。
また、ETC-AIは、駐車場の利用者との間でトラブルになりやすい、ロック板やゲートを使用しない。AIカメラにより、入出庫する車両の情報がシステムに記録、保管されるため、不正対策も強化される。
さらに、同社が開発したETC技術を活用した駐車料金の自動精算サービス「Drive Node」にも対応。ETC-AIパーキングの利用者は、2回目の利用から車両を入出庫するだけで自動で料金が支払えるようになる。同社が2023年1月に開設した東京・小平のDrive Node駐車場では、2つの区画にもかかわらず、30台以上が自動精算の登録を行い、全利用件数の約9割が、リピーターによる自動精算となった。自動精算の利便性が固定ファン/リピーターを醸成し、収益の安定化につながることが実証されたという。
同社は、ETC-AIパーキングのデモ・試験施設の建設を2024年4月頃に行う予定だ。その後、同施設による開発が順調に進めば、夏頃を目途に試行サービスの運用を開始し、その成果を踏まえて、12月~2024年1月頃に順次サービス展開できるよう進めて行く計画だ。
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ペイメントナビ編集部
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