2024年5月30日8:30
NTTデータでは、国際ブランド、電子マネー、コード決済など、国内外のさまざまな決済手段を加盟店に提供するキャッシュレス決済プラットフォーム「CAFIS Arch」を提供している。同社ではこれまで、台湾のCastles Technology製の端末を国内向けに提供していたが、新たにシャープと連携した新たな決済端末と遠隔管理システムを共同開発、秋以降に提供する予定だ。同端末提供の背景、競合サービスへの見解、プレスリリース後の反響などについて、NTTデータに聞いた。
CAFIS Archは着実に伸長
市場から国産端末の要望受ける
――貴社は2,000社以上の加盟店、120社以上のクレジットカード会社を結ぶキャッシュレス決済総合プラットフォーム「CAFIS」を有しており、全国で85万台以上の設置実績があるとのことだが、CAFIS ArchやINFOXなど、内訳を聞きたい。
NTTデータ:内訳は開示ができませんが、CAFIS Archは着実に伸長しています。
――2015年サービス開始したCAFIS Archの市場への浸透は?
NTTデータ:旧INFOX利用加盟店やPOS端末加盟店の大手加盟店を中心に浸透しており、現在は中小加盟店も含めCAFIS Arch導入が進んでいます。
――シャープとCAFIS Arch対応の決済端末と遠隔管理システムを提供する経緯について説明してほしい。
NTTデータ:決済端末市場は成熟期にあると思います。初参入のプレーヤと組むことでこの業界へ新たな風やインパクトを与えたいと考えました。また、CAFIS Archの中心端末が現在海外製で、市場から国産端末の要望もあり、国産メーカを探していました。シャープ側も「AQUOS」の技術をスマホ以外の分野に活かしていきたいとの思いもあり、両社の思惑が合致したので連携しました。
AQUOSで培った小さいものにどれだけ機能をつめるかという技術や非常にスピード感のある開発、民生機器ならではの機能や考え方と当社が保有する決済に関する経験、スキルを交えることで非常に良い連携ができていると感じています。
民生機器の技術活用、クラウド型TMS提供
市場へ新たなインパクト、好意的な反応を得る
――新端末で特に強調したい特徴は?
NTTデータ:まず、店舗側とお客様側それぞれの手元で操作でき、レジ周りに設置しやすいセパレートタイプである点が挙げられ、スタッフ側端末には、コンパクトなボディに6インチの大型ディスプレイを搭載しています。
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