2024年7月19日8:00
ジャックスは、国際ブランドの非接触型IC決済サービス(日本では「タッチ決済」)対応のカードを国内で早くから発行してきた。また、NFCモバイル決済の実証実験や発行にも業界に先駆けて取り組んだ実績がある。今回はジャックスにタッチ決済の対応状況や今後の展開について説明してもらった。
池谷貴
45%のVisaブランドはすべてタッチ決済に
タッチ決済の発行やモバイル決済に古くから取り組む
ジャックスの発行する「ジャックスカード(JACCSカード)」では、Visaブランド(全会員の約45%)は、すべてタッチ決済搭載カードとして発行済みだ。また、Mastercard、JCBブランドは、順次開始しているものの、残りの55%のうち、数%ほどとなっている。
ジャックスは、TypeA/Bのカードやモバイル決済に早くから取り組んできた実績がある。ジャックスでは、2006年11月にMastercardの非接触決済(当時はPayPass)をパイロットリリースし、2011年9月からは大日本印刷と共同で、NFC対応携帯電話(フィーチャーフォン)によるPayPass実証実験を実施した。2011年にはNFC対応のスマートフォンを使ったVisaとMastercardの実証実験を行っている。
非接触決済サービス搭載カード発行では、2014年7月に「ジャックスカードMasterCard Paypass」と「ジャックスカードVisa payWave」、2016年3月に「ジャックスカード J/Speedy」を順次開始している。
2016 年4月には、VisaとMastercardの非接触決済サービス「ジャックスモバイル決済サービス(『JACCS MasterCard Contactless Mobile』『JACCS Visa payWave Mobile』)」の受付を開始した(2018年10月31日に終了)。
Type A/Bの利用拡大へ
デジタルカードやGoogle Pay対応を進める
現在は、Apple PayやGoogle Payにモバイル決済サービスは対応している。Apple PayはJACCSカードをiPhoneやApple Watchへ設定することで、「タッチ決済対応」マークもしくは「QUICPay」マークのある加盟店で利用可能だ。すでに全ブランド(Visa、Mastercard,JCB)の対応が完了。また、Google Payでは「QUICPay」マークのある店舗で利用できる。
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