2024年12月20日8:00
ペイメントオーケストレーションの第3回目は、海外のペイメントオーケストレーションプロバイダー (Payment Orchestration Provider、POP)について、ヨーロッパ、アジア・太平洋、アメリカといったエリア別に紹介してみたい。
1、ペイメントオーケストレーション(Payment Orchestration)とは
2、欧米のペイメントオーケストレーション
3、海外のペイメントオーケストレーションプロバイダー(POP)
4、Chechout.com(イギリス)
5、Cellpoint Digital(イギリス)
<ヨーロッパ>
イギリスを中心にヨーロッパにはさまざまなペイメントオーケストレーションソリューションを提供するプロバイダーが存在する。ヨーロッパをベースとするいくつかオーケストレーションソリューションプロバイダーの特徴を紹介する。また、イギリスのペイメントオーケストレーションプロバイダーであるCheckout.comとCell Point Digitalについては、本連載の4回目と5回目に分けて詳しく紹介してみたい。
・GoCardless
イギリス、ロンドンに本社を置くGoCardlessは、定期的な支払い、ダイレクトデビット(口座振替)、オープンバンキング、SEPA送金、ACH送金などなどバンキングペイメントを専門とするFinTech企業である。GoCardlessは、イギリスやヨーロッパのほか、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、アメリカで事業を展開している。
・PPRO
PPROは2003年6月に設立されたペイメントオーケストレーションで、本社はイギリス、ロンドンにあり、シンガポールなど世界中に11ものオフィスを置き、400人以上の従業員を擁している。PPROは、新しいペイメントオーケストレーションレイヤーを導入し、顧客が1つの接続を通じて数百のペイメントサービスをデプロイ、制御、スケールすることを可能にしている。この新しいレイヤーは、数十のペイメントプロバイダーからの数百ものペイメントやアクワイアラ、リスクプロダクツを統合する“ノーコードサービス”のペイメントオーケストレーションレイヤーを導入している。
・Adyen
本社をオランダのアムステルダムに置く世界有数のペイメントオーケストレーションプロバイダーで、160カ国以上でペイメントサービスを提供、クライアントには、Uber、Netflix、H&Mなど、多くの有名企業が含まれる。Adyenは、ペイメントゲートウェイ、リスクアセスメントおよびペイメント工程システムを処理する単一のプラットフォームを開発し、Visa、Mastercard、JCBをはじめとするペイメントカードのシステムに加え、支付宝(Alipay)、微信支付(WeChat Pay)、中国銀聯(China UnionPay)などの中国の3大電子財布への対応を行っている。
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