日本郵政が独自ポイントサービスを開始した理由とは?1ポイント1円以上の価値を提供し、データ活用で来局者との絆を深める

2024年11月19日9:30

日本郵政は、2024月11月18日から全国の郵便局として初となる独自のポイントサービス「ゆうゆうポイント」を開始した。「ゆうゆうポイント」は、郵便局への来局などによりポイントが貯まり、貯まったポイントは家族とシェアしたり、大切な人とのつながりを深める商品と交換可能だ。日本郵政では、新たなポイントサービスにより、1ポイント1円以上の価値を提供し、データを分析することで来局者との関係構築を強化する方針だ。

来局ポイントは1日1ポイント貯まる

共通ID「ゆうID」は1,300万突破
「ゆうゆうポイント」で来局者と関係構築へ

日本郵政グループでは、「JP ビジョン2025+」において、一貫してグループの総合力を発揮した新たな価値創造を目指してDXの取り組み推進をしており、顧客の体験価値向上に取り組んでいる。2023年10月には、「郵便局アプリ」をリリースし、1年間で300万ダウンロードを突破している。郵便局やポストの検索、局内の発券機と連動して待たずに顧客が利用できる仕組み、郵便局アプリでカード事前決済をすることで、郵便局窓口で支払う手間が省けるサービスなどを提供しており、段階的にサービスの拡充を進めている。

2024年5月には、「ゆうびんID」から「ゆうID」に名称変更し、共通IDとして利用してもらえるようなサービスの拡充に努めた。まずは日本郵便のサービスの連携を進めながら段階的にグループ誘致や観光を含めたサービス連携を進めてグループ一体で顧客体験の向上に努めている。ID数は1,300万ダウンロードを突破した。

18日からは日本郵政のグループ独自ポイントサービスとして「ゆうゆうポイント」を開始する。

日本郵政 本社DX戦略部長 日本郵便 本社DX戦略部長の杉崎猛氏は「全国の郵便局で展開するという意味では初めてのポイントサービスです。お客様にお得さ、楽しさ、幸せを感じてもらい、お客様の郵便局の結びつきや繋がりをさらに深めていきたいと考えています」と話す。

日本郵政 本社DX戦略部長 日本郵便 本社DX戦略部長 杉崎猛氏

ポイントサービスの詳細については、日本郵政 本社DX戦略部部長兼日本郵便本社DX戦略部長石井大輝氏が説明した。ゆうゆうポイントのコンセプトは、「あなたとあの人を結びちょっとしあわせにする」だ。共通ポイントではなく、あくまで郵政グループ内でのポイントとなる。そのため、ポイント経済圏を拡大し、そこで発行されるポイントの手数料で利益を上げるビジネスモデルではないという。

日本郵政 本社DX戦略部部長兼日本郵便本社DX戦略部長石井大輝氏

ゆうゆうポイントは、郵便局を利用したり、来局するだけで貯められるポイントサービスだ。郵便局と来店者のつながり、利用者と家族などとのつながりを生むことで、「ちょっとした幸せを感じていただけるようなそんなポイントとなることを目指しています」と石井氏は話す。

月2回以上の来局者の期待値は高い?
来局でのQRコード読み取りでポイント付与

同社では、今年の9月にウェブアンケートで「郵便局の独自ポイントと聞いてどう思いますか?」という質問を10代から60代以上の全国3.024名に行った。その結果、「とても期待できる」「期待できる」の合計が32.3%となった。また、29.9%が「期待できるかわからない」、28.2%が「あまり期待できない」、9.6%が「期待できない」となった。

月に2回以上来局する人にアンケートしたところ、47.5%が「とても期待できる」「期待できる」となった。また、カタログ通販を目的に来局する人に限っては、約3分の2にあたる64.4%が期待していた。さらに、家族や友人に仕送りや贈り物をゆうパックで月に1回程度送る人の67.1%、受け取る人の45.1%が期待している。そのため、郵便局に来局する人に満足度を高め、さらに関係を強化する目的でゆうゆうポイントを展開するという。

サービスの概要として「貯める」では、郵便局への来局でポイントが貯まる。購入しなくてもポイントが貯まるのが特徴だ。来局ポイントは、アプリの二次元コードの読み取り用カメラを起動し、窓口に設置してあるPOPで二次元コードを読み取り、ポイントを取得する。一人につき1日1ポイント貯めることが可能だ。来店ポイントをQRコードの読み取りにした理由として、POPを設置することで来局者への認知を図ると同時に、読み込んでいる人を見て、興味を持ってもらうためだとした。

2025年春には、郵便局窓口でのふるさと小包の物販商品購入、ゆうパック差出しでもポイント付与を予定している。

サービスの認知・拡大に向けて、キャンペーンも実施。まず、来局ポイント獲得で1,000万ポイント山分けや、家族シェア体験で200ポイント当たるキャンペーンを2024年11月~2025年3月まで毎月行う。また、「ゆうパック包装用品購入&ゆうパック受取りでポイントが手にできる企画を2025年2~3月まで実施する。さらに、郵便局アプリからe転居申込みでポイントがもらえる取り組みを2025年3月に実施予定だ。

貯まったポイントを家族間でシェア
2026年春からポイント払いにも対応

このコンテンツは会員限定(有料)となっております。
詳細はこちらのページからご覧下さい。

すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。

関連記事

ペイメントニュース最新情報

ポータブル決済端末、オールインワン決済端末、スマート決済端末、新しい決済端末3製品をリリースしました(飛天ジャパン)

国内最大級のクレジットカード情報データベース(アイティーナビ)

「お金の流れを、もっと円(まる)く」決済ゲートウェイ事業のパイオニアとして、強固なシステムでキャッシュレス決済を次のステップへと推進します。(ネットスターズ)

国内最大級の導入実績を誇る決済代行事業者(GMOペイメントゲートウェイ)

決済シーンにdelight(ワクワク感)を!PCI P2PE 認定国内実績 No.1の「確かな信頼」を提供します(ルミーズ)
電子マネー、クレジット、QR・バーコード、共通ポイントなど、多数のキャッシュレス決済サービスをワンストップで提供(トランザクション・メディア・ネットワークス)
決済領域を起点に多様なビジネスニーズに応える各種ソリューションを提供(インフキュリオン)
ReD ShieldやSift等の不正検知サービスを提供し、お客様の不正対策を支援(スクデット)
BtoCもBtoBも。クレジットカード決済を導入するならSBIグループのゼウスへ。豊富な実績と高セキュリティなシステムで貴社をサポートいたします。(ゼウス)
TOPPANの決済ソリューションをご紹介(TOPPANデジタル)
多様な業界のニーズに対応した、さまざまなキャッシュレス・決済関連サービスを提供する総合決済プロバイダー(DGフィナンシャルテクノロジー)
決済業務の完全自動化を実現する「Appian」とクレジット基幹プラットフォームを合わせてご紹介!(エクサ)
チャージバック保証、不正検知・認証システムなどクレジットカード不正対策ソリューションを提供(アクル)

非対面業界唯一!!カード会社とダイレクト接続により、安心・安全・スピーディーで質の高い決済インフラサービスを提供。Eコマースの健全な発展に貢献する決済代行事業者(ソニーペイメントサービス)

stera terminalでお店のポイントがつけられる「VALUE GATE」(トリニティ)

Spayd スマートフォン、タブレットがクレジット決済端末に!(ネットムーブ)

DNPキャッシュレス 決済プラットフォームをご紹介(大日本印刷)

PAGE TOP