2025年1月24日8:40
サムスン電子ジャパン(Samsung)は、決済やポイントカード、搭乗券などを1つのモバイルアプリで集約できるSamsung Galaxyユーザー向けデジタルウォレット「Samsung Wallet」の国内サービスを2025年2月25日より開始する。Samsung Walletを国内市場へ展開する背景、サービスの強み、セキュリティなどについて、同社の担当者に説明してもらった。
31カ国目として日本で対応
スワイプでウォレットを起動
Samsungでは、2015年8月に決済、チケット、クーポンなどが可能な「Samsung Pay」をローンチ。2016年に認証や鍵機能を提供する「Samsung Pass」、2019年に仮想通貨の「Blockchain Wallet」をリリースしている。2022年6月にはSamsung Walletをローンチ。決済、認証/ID、鍵、航空券、チケット、ポイント/メンバーシップ、仮想通貨に対応している。Samsung Wallet は2024年時点で、韓国、米国、イギリス、ブラジル、中華人民共和国など30カ国で展開しており、今回31カ国目として日本のSamsung Galaxyユーザーが利用可能となる。
「Samsung Wallet」の特徴として、Samsung Galaxyユーザーはオフ画面、ホーム画面からスワイプでウォレットを起動できる。また、カードアートが並び、カードとポイントの同時表示などUI/UXを意識しているそうだ。例えば、主要なウォレットサービスとなるApple Walletはダブルクリック、Google Walletはアプリをタップする形であり、差別化が図られている。さらに、今までそれぞれ管理されていたクレジットカードやデビットカード、ポイントカード、搭乗券などを1つのウォレットに集約可能だ。
クレジットカードはオリコから順次対応
VポイントやPontaも利用可能
国際ブランドの決済では、2月25日からオリエントコーポレーションのオリコカード(Mastercard)の対応を開始。三井住友カード(Visa)、三菱UFJデビット(Visa)、ジェーシービー(JCB)が発行するカードは2025年3月以降に順次対応する。
また、QR/バーコード決済として「PayPay」、ポイントカードの「Vポイント」と「Ponta」、エアトリの国内航空券、大韓航空、エミレーツ航空、ライアンエアー、エールフランス航空、KLMオランダ航空の搭乗券にも対応する。
サムスン電子ジャパン GTMGroup MX事業本部 営業革新Team 課長 山崎慶子氏は「サムソンはグローバルでヘルスなどのサービスを展開していますが、軸として考えているのがウォレットサービスであり、日本への導入に向けて進めました。今年、各国へ拡大する中で日本が含まれました」と説明する。サービス事業者には2年前から声がけを行い、カード会社は主要な企業に声がけしたが、いち早くローンチの準備が整ったオリコが対応することとなった。ローンチ時点において国内で対応する国際ブランドは、Visa、Mastercard、JCBとなる。山崎氏は「弊社はグローバルではVisaとMastercardはどの地域でも対応していますので、ブランド、発行会社の仕様を確認して、連携が問題ないと確認できれば対応合意となります」と話す。
国内展開での差別化要素やFeliCa対応は?
強固なセキュリティ、体験価値を高めるサービスを
また、国内においてAppleやGoogleのウォレットサービスが先行する中、どういった差別化を図れるかを検討したという。
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