2025年4月24日8:00
企業向けグローバル・ファイナンシャル・インフラ・プラットフォームであるStripeは4月22日、「Stripe Japan Payment Summit 2025メディアセッション」を開催した。PayPayオンライン版やカード分割払いを含む新たな機能やディー・エヌ・エーとのパートナーシップ締結など最新ビジネスアップデートを発表した。
EC-CUBE、Stripe App Marketplaceに
日本企業初のプラグイン公開
ストライプジャパン 代表取締役の平賀充氏は、冒頭のあいさつの中で、「Stripeの使命は、インターネットのGDPを拡大することです。2025年2月発表の総評価額によると、Stripeは世界のGDPの約 1.3 % に相当する 1.4兆ドル(約210兆円)の決済処理を実現し、決済・金融に関する様々な取り組みを行っています」などと話した後、グローバルで展開しているAI、不正対策、バーティカルSaaS、ステーブルコインの4分野でのビジネス動向を紹介した。
また、経済産業省が、日本企業のシステムの問題解決や経営改革が行われなかった場合、2025年以降に年間で最大12兆円の経済損失が生じると警鐘を鳴らした、いわゆる「2025年の崖」にも触れ、「海外の企業だけではなく、2025年の崖を越えようと、日本企業もデジタルビジネスの拡大や新規創出に取り組んでいます」と述べた。
Stripeと日本企業の連携のケースとして、国内最大シェアの EC オープンソースを提供するイーシーキューブとのパートナーシップを開始したことを紹介した。Stripeは、決済パートナーとして、イーシーキューブが求める様々な決済手段やビジネス規模に対応できる柔軟性と利便性、グローバル決済への対応、高レベルなセキュリティ性能を提供するほか、イーシーキューブは、Stripe が提供するマーケットプレイス 「Stripe App Marketplace」 に日本企業として初めてプラグインを公開する。
DeNA Pay の公式決済パートナーに
また、Stripeは、ディー・エヌ・エーとのパートナーシップを締結し、DeNA Pay の決済を支援することを明らかにした。ディー・エヌ・エー ソリューション本部本部長の菅原賢太氏が登壇し、ディー・エヌ・エーが全社横断の取り組みとして開始した顧客・共通基盤 DeNA Account Serviceの概要を紹介し、今回のパートナーシップにより、その一部の機能である DeNA Pay の公式決済パートナーとして、Stripeを採用した理由などについて説明した。
DeNA Pay は、DeNAアカウントの保有者が事前にチャージした金額内で、対応サービスの支払いが可能な、第三者型の前払い式決済だ。横浜スタジアムでの野球観戦を便利にする公式アプリ「BAYSTARS STAR GUIDE」や公式リセールサービス「ベイチケリセール」などに対応している。
菅原氏は「Stripe は、エンジニアフレンドリーな洗練されたプロダクトの設計や開発ドキュメントや SDK が充実しているだけでなく、RadarなどのAIを利用した不正抑止の効果も高く、決済成功率を向上させながら運用コストの削減が可能になりました」と話した。
Stripe上のPayPayオンライン版も
4営業日で入金を完了
この後、ストライプジャパン代表取締役のダニエル・ヘフェルナン氏が登壇し、「Stripeで、登録者6,800万人を突破した日本最大の決済手段PayPayのオンライン版が利用可能になります。PayPayはStripe で初めて導入される日本発のコード決済となります」と述べた。
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