2025年5月19日9:28
業務用洗濯機・乾燥機の製造を手掛ける山本製作所は、コインランドリー専用アプリ「スマートランドリー」において、2つの新機能「ダイナミックプライシング」と「スマランプリカ」を新たに実装した。
具体的に、時間帯・曜日・天候などによって利用の偏りが出やすいランドリー機器の稼働率を改善するため、AIが需要予測に基づいて料金を変動させる「ダイナミックプライシング」機能を開発。ピークタイムの混雑を分散させ、空いている時間の活用を促進することで、稼働率とユーザーの利便性を同時に高めるという。
AIは、過去の利用状況や気象条件などのデータをもとに、5段階で需要を予測。ホテルや航空券の価格設定に使われているダイナミックプライシングの手法を、コインランドリー向けに最適化したそうだ。
「ダイナミックプライシング」はさまざまな角度からデータの収集、分析を実施。より精度の高い料金設定で稼働率アップが期待できるという。気象情報の分析は気象庁の協力を得て、気象予報士の資格を持つデータアナリストを紹介してもらい、協同でコインランドリービッグデータと気象データの照会と分析を行った。
また、プリペイドカードは長年、ユーザーの囲い込み施策として活用されてきたが、発券機の導入や磁気カードの補充・在庫管理など、経営者にとっては負担となる側面もあった。
「スマランプリカ」は、これらの課題を解決する、スマートフォン完結型の業界初プリペイド機能だという。
カード発券機の設置や磁気カードの購入・在庫管理が不要であり、初期費用もランニングコストも抑えられる。また、売上や利用履歴は管理画面でリアルタイムに確認可能で、集計業務や手動管理が不要になる。さらに、磁気カードに起こりがちな読み取り不良や紛失トラブルなどもないという。
加えて、プリペイドポイントの設定変更が管理画面上で自由に行えるため、キャンペーンやプロモーション施策にも柔軟に対応可能だという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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