2025年7月24日11:05
企業のポイント交換・発行を実現するポイントソリューションを運営するジー・プランは、定期的に「ポイントサービスに関する市場調査」を実施しており、このほど、2025年版の調査結果について、Z世代(10~20代の学生・社会人)と専業主婦のポイントサービス利用実態を深掘りし、その結果を公開した。
分析結果では、それぞれのライフスタイルにおけるポイント活用の特徴や意識の違いが明らかになった。
Z世代におけるポイントサービスの利用状況は、学生と社会人(有職者)で異なる傾向が見られた。
Z世代の中で、学生が主に貯めているポイントは「PayPayポイント」(59.8%)がトップとなり、次いで「楽天ポイント」(35.6%)、「LINEポイント」(33.3%)が続く。学生は日常的に利用するコミュニケーションツールやアプリと連携した決済サービスを重視している様子がうかがえる。一方、社会人(有職者)では「楽天ポイント」(57.0%)が最多で、「PayPayポイント」(46.3%)、「Pontaポイント」(38.3%)と続き、共通ポイントをより積極的に活用している傾向が見られる。

学生はスマホ決済由来のポイント志向が強く、社会人(有職者)は汎用性や利便性を重視して楽天ポイントを中心に共通ポイントを選ぶ傾向が見られる。
1年間に貯めたポイントの平均額は、学生が1万2,050円と控えめであるのに対し、社会人(有職者)は2万2,256円と学生の約2倍となった。この差は、クレジットカードや携帯・金融サービスなど、日常的な決済額の増加に伴う高額ポイントの獲得機会によるところも大きいと考えられる。Z世代内でも、学生と社会人(有職者)でポイント活用による“実利”の感じ方に大きなギャップが見られた。
最も利用しているキャッシュレス決済は、学生では「QRコード・バーコード決済」(36.7%)が最多で、スマホを活用した決済に慣れている様子がうかがえる。また、「交通系ICカード」(11.9%)も高めになっている。対して社会人(有職者)は「クレジットカード」(37.2%)と「QRコード・バーコード決済」(31.4%)の両方が高い結果となった。
専業主婦は、日々の生活に密着した形でポイントサービスを賢く活用しており、その利用動向には独自の傾向が見られたそうだ。
専業主婦が貯めているポイントは、「楽天ポイント」(72.6%)が全体(65.3%)を大きく上回り最多となった。さらに、「WAONポイント」(44.6%)は全体(27.3%)を大きく上回り、「スーパーや百貨店の独自ポイント」(35.3%)も高く、日常の買い物において特定の店舗やチェーンが発行する独自ポイントを重視している結果といえる。一方、PayPayポイントは専業主婦で39.6%と全体(46.1%)よりやや低い結果となり、リアル店舗での決済手段の使い分けをしている可能性が考えられる結果となった。総じて、専業主婦は日常の買い物に密着したポイントを幅広く活用しているといえる。
専業主婦の貯めているポイントの数では、「1個」と回答した割合が10.9%にとどまり、全体(17.6%)より6.7ポイント低く、単一のポイントにこだわることなく、生活の中で複数のポイントを使い分けながら賢く活用している傾向がうかがえる。また、最も貯めているポイントを貯めている理由としても、「日常生活で貯まる場所が多いから」(65.3%)が最も高く、さらに「キャンペーンでお得に貯まる機会が多いから」(22.1%)や「ポイントの還元率が高いから」(18.2%)といったお得感に関する項目も全体より高く、ポイント活用に対する意識の高さが感じられるという。
1年間に貯めたポイントの平均額は、2万6,426円と全体(2マン5,087円)を上回る結果となった。分布を見ると専業主婦では「1万円以下」が25.1%と最も多く、次いで「5千円以下」(23.2%)、「2万円以下」(16.4%)と続くが、「5万円以下」(15.1%)や「それ以上」(9.2%)といった比較的高額な層も一定数存在する。一方、「1千円以下」と回答したのは11.1%と、全体(14.1%)よりもやや少なく、少額の層は少ない傾向ふぁ。専業主婦はポイント活用による実利をしっかり得ており、特に中~高額帯での実感が強い層が目立つ結果となった。