2025年9月29日8:18
トヨタ自動車(以下、トヨタ)が2020年のCESで構想を発表し、ウーブン・バイ・トヨタ(WbyT)とともに開発を進めてきた「Toyota Woven City(以下、Woven City)」が、2025年9月25日にオフィシャルローンチした。また、オフィシャルローンチに際し、関係ステークホルダーをお招きし、同日にイベントを開催した。企業・個人がさまざまなプロダクトやサービスの実証を開始するとともに、住民が居住を開始し、モビリティカンパニーへの変革に向けた人が生活するテストコースとして、歩みを進めるという。
Woven Cityを活用して新しいプロダクトやサービスを開発・実証する企業・個人は、Inventors(インベンター/発明家)と呼ばれる。トヨタのものづくりの知見やWbyTのソフトウェア技術、そして各Inventorが持つさまざまな強みや専門性といった、自分たちが持っていないものを掛け合わせることで、いまは存在しない価値をつくり出すことを目指す。それが、私たちが目指す「カケザン」による発明です。
このカケザンに加わる。
Inventorに、シンガーソングライターのナオト・インティライミ氏が新たに加わった。初のアーティストのInventorとして、Woven Cityにて音に関する実証を行う予定で、同日時点で、計20のInventorsの参画が決まっている。なお、ナオト・インティライミ氏がWoven City Anthemとサウンドシンボルをプロデュースすることも決定した。
また、参画が決まっているInventorsに加え、スタートアップや起業家、大学・研究機関など企業・個人を対象に、9月8日よりアクセラレータープログラム「Toyota Woven City Challenge – Hack the Mobility -」の募集を開始し、Woven Cityで試したい「カケザン」のアイデアの応募を2025年10月14日まで受け付けているそうだ。
Woven Cityでは、Weaversと呼ばれる住むヒト・訪れるヒトも「カケザン」による発明に参加するという。WeaversはInventorsが開発するプロダクトやサービスを試し、その使い勝手や感想を伝え、Inventorsはそういったフィードバックを発明に活かす。2025年9月より、Weaversとしてトヨタ関係者とその家族数世帯が住み始め、Phase 1では最終的に300名程度が住む予定だ。なお、一般のビジターとしての受け入れは、2026年度以降を予定している。
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ペイメントナビ編集部
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