2025年1月8日13:30
トヨタ自動車は、米国・ラスベガスで開催されている「CES 2025」にて、モビリティのテストコース「Toyota Woven City」のPhase1の建築が完了し、2025年秋以降のオフィシャルローンチに向けて、その準備を本格化することを発表した。
トヨタは2018年のCESでモビリティカンパニーへの変革を宣言し、2020年のCESではWoven Cityの構想を公表した。2020年以降は、ウーブン・バイ・トヨタ(WbyT)とともに、Woven Cityの開発を進めてきたという。
2021年2月23日に地鎮祭を執り行い、静岡県裾野市のトヨタ自動車東日本(TMEJ)の東富士工場の跡地にリアルなテストコースとして建設を開始した。2024年10月末には最初に実証を開始するPhase1の建物が完成した。
設計にあたり、環境への配慮のみならずクオリティ・オブ・ライフの向上などヒトを中心に据えた取り組みを行っていることが認められ、日本で初となる「LEED for Communities」で最高ランクであるプラチナ認証を取得したそうだ。今後内装工事やインフラなどの準備を本格化させ、2025年秋以降に実証を開始し、オフィシャルローンチを迎える予定だ。
また、TMEJ東富士工場の建屋を一部残し、Woven Cityにおけるモノづくりの起点として活用すべく、リノベーション工事を進めている。さらに、Phase2の造成工事もすでに開始しており、Phase1での学びを生かしながら、モビリティのテストコースとして求められる要件を明確にし、Phase2以降の計画に反映する。
モビリティのテストコースであるWoven Cityは、Inventors(インベンターズ/発明家)が「モビリティの拡張」を目指し、自らのプロダクトやサービスを生み出し、実証を行う場だという。InventorsはトヨタやWbyTを含むトヨタグループ企業だけでなく、社外の企業やスタートアップ、起業家など同じ志をもつ企業や個人も含まれる。トヨタが長年培ってきたものづくりの知見やWbyTがもつソフトウェアのスキルなどの強みを生かしたツールやサービスなどのしくみを社外のInventorsに活用してもらい、社外のInventorsによる社会課題の解決や未来のための新価値創造をサポートしていく。また、住民やビジターからリアルなフィードバックを受けながら、さまざまなInventorsとのコラボレーションを通じて、未来につながるイノベーションを生み出しすことを目指す。
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