リアルとネットが融合した「ソーシャルコマース」を目指す(セブンネットショッピング)

2011年10月24日8:00

セブン&アイグループの総合ネット通販として7つの空間で構成
リアルとネットが融合した「ソーシャルコマース」を目指す

セブン&アイ・ホールディングスのセブンネットショッピングが運営する「セブンネットショッピング」では、ネットにつながるすべての人が商品開発や商品の販売に参加する「ソーシャルコマース」を目指している。同サイトでは、2011年1月のリニューアルでイトーヨーカドーのネットスーパーが利用可能になり、その後も順次セブン&アイ・ホールディングスのネットサービスがタブとして追加され、そごう・西武の「e.デパート」、セブンカルチャーネットワークの「セブン旅net」、ぴあの「チケットぴあ」がワンストップで利用できるようになっている。

セブンネットショッピング

生産者のこだわりや思いを伝える「こだわり専門店」

著名人、メーカー、個人が情報発信する「みんなの口コミ」

「弊社ではソーシャルコマースを掲げており、お客様、メーカー、出版社などのメディアがつながり、それぞれの知恵を結集したサイトを目指しています」(セブンネットショッピング 管理本部 総務部部長 広報担当責任者 宮田祐江氏)

「セブンネットショッピング」のPCサイトのトップページ

セブンネットショッピングは現在、「ショッピング」「こだわり専門店」「みんなのクチコミ」「ネットスーパー」「e.デパート」「セブン旅net」「チケットぴあ」の7つの空間からサイトを構成している。

「ショッピング」は14カテゴリ、約500万アイテムを品揃えするショッピング空間。「こだわり専門店」は、メーカーやプロダクションなどが専門ページとして、こだわりを持った限定商品の開発、キャンペーンなどを展開しており、参加社は1,600を超えているという。

「以前のこだわり専門店は厳選した形で提供していましたが、リニューアル後は多くのメーカー・生産者の皆様にご参加いただいています。メーカーのご担当者に商品の提案をしてもらったり、ここでしか手に入らないアイテムのキャンペーンなど、たくさんのアイディアをいただくようになり、売り上げは大きく伸びています」(宮田氏)

「みんなのクチコミ」は、お気に入り商品の紹介や評価について、有名芸能人や専門家、メーカーの社員、個人が情報を発信している。情報発信者は、活動分野別に分類されており、趣味や目的の一致した人を容易に探すことが可能だ。例えば、化粧品メーカーの営業担当者や陶芸の製作者、アーチストなどが、自らの言葉で商品を紹介したり、商品を使用した感想を説明することで、利用者はより共感を覚えることができるという。また、FacebookやTwitterとの連携も行っている。

「数年前は、インターネットの検索機能が情報入手の中心でしたが、最近ではTwitterやFacebookなど、人を切り口に情報を取得するケースが増えています。みんなのクチコミにより、利用者は商品を通じて人と出会い、つながることが可能になります」(宮田氏)

さらに、インターネットで注文を受け、即日・翌日に近隣のイトーヨーカドーから商品を配達するイトーヨーカドーの「ネットスーパー」、西武池袋本店が国内外の人気コスメや旬のファッション・ギフトを届ける「e.デパート」も同一空間内に設置している。

「セブン&アイには、グループとして数多くの企業があり、それぞれがeコマースサイトを独自に運営していたため、会員にとってサイトを利用する効率は良くありませんでした。これをセブンネットショッピングの中ですべて提供することで、グループとしての回遊性を高め、お客様の利便性を向上させるのが目的です」(宮田氏)

ほかには、セブンカルチャーネットワークが提供する旅行サイト「セブン旅net」や演劇、音楽、スポーツ、イベント、映画などのチケットが申し込める「チケットぴあ」のサイトも同一空間内に設置している。

会員数は900万人を超える

書籍の受取はセブン-イレブン店頭が7~8割を占める

セブンネットショッピングでは、PC、モバイル、スマートフォンのそれぞれでサービスを提供している。AndroidやiPhoneといったスマートフォンについては、PCサイトを最適化している。利用者は、商品選定から決済、口コミを投稿する機能、マイページやお届け状況などもスマートフォンで行うことができる。現状、スマートフォンの比率はそれほど高くはないが、毎月コンスタントに利用率は伸びているそうだ。モバイルのユーザーについても決して利用金額は落ちていないという。

スマートフォンに対応した「セブンネットショッピング」Webサイトのイメージ

利用者はセブンネットショッピングに会員登録を行うと商品購入や、お届け状況の確認などサイト内の会員サービスを利用できる。会員数は現在900万人強となっており、順調に拡大しているという。また、Yahoo! JAPANとはID連携を行っており、「Yahoo! JAPAN ID」でセブンネットショッピングの会員登録が可能だ。

「1月のサイトリニューアル後は、プロモーションなどの成果もあり数字は伸び、特に女性のお客様が増えています。3月の東日本大震災の際も売り上げは落ちませんでした」(宮田氏)

東日本大震災の際は、ミネラルウォーターなどの商品をまとめ買いする人が多かったが、「セブン&アイグループの商品調達力もあり、ミネラルウォーターの在庫切れは起こりませんでした」と宮田氏は説明する。

会員は、支払い手段として、セブン-イレブンでの商品受け取り時の支払いと前払い、クレジットカード支払い、ネット銀行支払い(楽天銀行、ジャパンネット銀行、セブン銀行) 、宅配代引の5種類から選ぶことができる。インターネット決済については、スマートリンクネットワークの「e-SCOTT(イースコット)」を利用している。

「書籍に関して言うと7~8割の会員は、24時間365日、お客様が好きな時間に利用できるセブン-イレブン店頭での受け取り・支払いを選択されています」(宮田氏)

また、セブンネットショッピングサイトで、手持ちのnanacoカードまたはnanacoモバイルのnanaco番号登録を行うと、購入金額に応じてポイントを貯めたり、支払い時にポイント利用することが可能だ。会員登録を事前に行うことで、PCのFeliCaポートやPaSoRi(パソリ)にカードやケータイをかざさなくてもポイントを貯めることができる。同社ではセブン-イレブンと合同でキャンペーンを実施し、nanacoの登録を促している。

iPhone/iPadの立ち読みアプリ「セブンde立ち読み」を開始

セブン&アイ店舗にWi-Fi環境を構築し、店舗を情報発信基地化

スマートフォン向けのサービスについては、今後強化していく方針だ。2010年7月には、iPhone/iPadで雑誌や書籍の一部を閲覧できる立ち読みアプリ「セブンde立ち読み」の提供をスタート、その後12月にはAndroid版の提供を開始している。

ネットとリアルが融合した新しい小売りの創造

また、セブン&アイ・ホールディングスでは、NTT東日本と協力し、セブン-イレブンなどのグループ店舗内に、NTT東日本の光ブロードバンドサービス「フレッツ光」を利用したWi-Fi環境を構築する計画となっている。今年度は都内1,300店舗に設置し、2013年度に1万4,000店舗への展開を目指している。

「Wi-Fi環境を利用して、スマートフォンなどでオリジナルのコンテンツが入手できるサービスや、スタンプラリーなどを検討していますが、先々はセブンネットショッピングとの連動も十分に可能です。例えば、店舗に在庫がない商品についてはネットに誘導したり、重量があり、お持ち帰りが難しい商品をネットで注文してもらうなど、リアルとネットを融合することでお客様の利便性を高めていければと考えています」(宮田氏)

セブンネットショッピングでは、1月のサイトリニューアル後も順次サービスを拡張している。ソーシャルコマースについては、今後も利用者の利便性を考え、機能を拡充していきたいとしている。また、スマートフォンなどの新しい情報端末に対応したサービスを提供することで、情報化社会に対応したネット通販を展開する方針だ。

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