NFC技術を活用した決済の新会社「TFペイメントサービス」を設立(トッパンフォームズ)

2011年11月10日13:17

トッパンフォームズは、2011年12月1日付けでNFC技術を活用した、決済プラットフォーム事業を運営する新会社を発足させることを決定したと発表した。

新会社の名称は「TFペイメントサービス株式会社(TFPS)」で、代表取締役社長にはトッパンフォームズ取締役の黒羽二朗氏が就任する。資本金は3億円となっており、トッパンフォームズの100%子会社となる。

トッパンフォームズでは、近距離無線通信の世界標準規格であるNFC(Near Field Communication)に準拠した製品の開発・販売に早い段階から取り組み、実績を重ねてきた。今回の新会社設立は、世界中のNFC技術・サービス事業の目覚ましい発展を背景としたもので、まずは国内で普及している電子マネーによる決済サービスを対象に、NFC技術を活用したプラットフォームを提供する事業を手がけるという。

トッパンフォームズでは現在、2011年2月15日に発表した日本HP社との協業に基づき、NFC技術を活用したプラットフォームを構築中で、今年度末に完成を予定している(関連記事)。同プラットフォームを利用したサービスの第一弾として、決済プラットフォームサービスを2012年4月より、今回設立する新会社から提供する予定だ。

TFPSでは今後、すでに同プラットフォーム上でのサービス提供を表明しているセブン・カードサービスの「nanaco」をはじめ、国内電子マネー各社、国内クレジットカード会社各社および海外決済サービス各社などと幅広く提携を行う。また、新たな電子マネーの決済シーン創出のため、通信事業者、インターネット検索事業者、決済機器メーカーなどと幅広い事業提携を検討しており、各社によるTFPSへの資本参入の受け入れも検討中である。

トッパンフォームズでは、TFPSによる決済プラットフォームサービスを含め、2015年にNFC関連事業で50億円の売り上げを目指す。

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