国内移動機メーカーなどへのNFCセキュアマイコン搭載が加速(STマイクロエレクトロニクス)

2012年2月3日8:00

国内移動機メーカーなどへのNFCセキュアマイコンの搭載が加速
TypeBとの互換性の高さで差別化を図る

世界的な半導体メーカーであるSTマイクロエレクトロニクスは、NFCに対応したセキュアエレメントに加え、NFC対応マイクロコントローラ「ST21NFCA」、SWP-SIMに対応する「ST33ファミリ」の提供を行っている。同社では2012年以降、国内や海外の携帯電話メーカーがSTの製品を導入すると自信を見せている。果たして、その理由とはいったい何なのだろうか?

STマイクロエレクトロニクス

国内移動機メーカーの海外機種への搭載で数件

海外でも米国やアジアなどで導入が進む

STマイクロエレクトロニクスのNFC対応マイクロコントローラ「ST21NFCA」は、ターミナル・プロセッサ、SIMなど、セキュアエレメント用の接触インタフェースをカバーし、携帯電話やスマートフォンへの搭載を可能としている。また、ST33ファミリはSWP-SIMに対応し、Flashメモリ・サイズ512KB~1.2MBの範囲でMIFARE機能あり/なしで提供可能だ。また、ST21NFCAのモジュールと評価ボードに関しては、独Stollmann(ストールマン)社のNFCソフトウェアと組み合わせて、NFCフォーラム準拠となっている。

同社では携帯電話用のSIMカード、金融、パスポートなどに対応したICカード用のチップをグローバルに展開。非接触ICカード用のチップとしては、TypeAはもちろん、TypeBに強みを持っている。それは、NFCのビジネスに関しても生かされると自信を見せる。

ST21NFCA評価ボードによるNFCリーダ・エミュレーションデモ

「NFCの場合は、非接触ICカードのType A/B、FeliCaの18092、ISO/IEC 15693の4つのカード、リーダ機能とP2Pをカバーしています。Type AやFeliCaは特定のサプライヤの市場占有率が高いため、比較的インターオペラビリティを取りやすい特徴がありますが、TypeBに関しては、サプライヤの数が多く各社間で微妙に特性等のばらつきが生じています。そのため、インターオペラビリティが取りにくい課題がありますが、弊社製品のTypeBはさまざまな国の案件に非接触ICカードとしてすでにご利用していただいており既存のインフラとのインターオペラビリティーは実績があります」(STマイクロエレクトロニクス MMSグループ セキュア マイクロコントローラ製品部 シニアマネージャー 山本直浩氏)

携帯電話やスマートフォンに搭載されているNFCモジュールに関しては実績としてないが、「進捗案件が国内移動機メーカーの海外機種だけでも数件あり、そのうちの一部は2012年中にリリースされる計画で開発が進行しています」と山本氏は説明する。また、海外でも米国やアジアなどで導入に向けての話が進んでいるという。

「TypeBへのオペラビリティは、国内では、免許証、パスポート、住民基本台帳カードに加え、将来的には国民IDカードも考慮しますと重要な課題です。今後は、スマートフォンでICカードと連動するアプリケーションが登場する可能性もありますので、日本のさまざまなNFC関連メーカーには、弊社のデモ機やサンプルを用いて、評価及び製品開発を進めていただいています」(山本氏)

加えて、NFCコントローラとセキュアマイクロコントローラを両方提供できる点、各メーカーへのサポート体制やコスト面も他社との差別化要因として挙げている。

2011年3月にジェムアルトと協業

ISISのTSM採用により同社へのニーズが高まる

現状、携帯電話やスマートフォンに搭載する非接触マイクロコントローラのアプリケーションについては、SIMに搭載される予定となっているが、AT&T、ベライゾン、T-Mobileが設立したジョイントベンチャーであるISISがジェムアルトのTSM(Trusted Service Management)を採用すると発表した。

STマイクロエレクトロニクス MMSグループ セキュア マイクロコントローラ製品部 シニアマネージャー 山本直浩氏

「弊社は2011年3月にジェムアルトとの協業を発表しており、今後は、標準的にエンベデットのセキュアエレメントがNFCケータイに搭載されると考えています。また弊社は、EMVの策定団体であるGlobalPlatform Card Specification v 2.2準拠のNFCコントローラとセキュアエレメントをスタックした『STG_NFC』を提供しています」(山本氏)

ジェムアルトのTSMはT-Mobileで採用されるため、欧州ではかなりのシェアを取ると言われている。その際にGlobalPlatform Card Specification v 2.2を提供できれば、ペイメントのアプリケーションはOTAでパーソナライズされるため、ジェムアルトのTSMと相互運用性が保ちやすくなるそうだ。そのため、携帯キャリアは同社のSTG_NFCを採用するケースが増えると予想している。

プリンタやテレビなどの機器へのNFCチップ搭載に期待

NFCの分野で2015年までにナンバー1のチップメーカーを目指す

今後の市場としては、携帯電話やスマートフォン以外にも大手メーカーが国内に名を連ねるプリンタやテレビなどへ、同社のNFC対応製品が搭載されることに期待している。NFCコントローラとセキュアマイクロコントローラの提供については、まだまだこれからの市場でもあるため、「今後数年の内にはグローバルでトップクラスのシェア獲得を目標としています」と山本氏は自信を見せる。日本法人の展開としては、国内移動機メーカーがこれから続々とNFCコントローラとセキュアマイクロコントローラをスマートフォンに搭載する予定であり、引き続き力を入れる方針となっている。

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