2012年5月1日17:38
富士ゼロックスは、国立大学法人東京大学情報基盤センターが2012年3月から運用を開始した教育用計算機システム(ECCS2012)において、新しいプリント環境を提供したと発表した。
ECCS2012は、東京大学の学生や教職員が教育や研究のために利用するコンピュータやネットワークからなるシステムである。今回更新した教育研究用端末や複合機は、本郷キャンパスの情報基盤センターや駒場キャンパスの教養学部情報教育棟を始めとし、本郷・駒場・柏キャンパスの図書館や教室に分散して配置される。これらの端末や複合機は、多くの学生や教職員が授業での利用のみならず、自習、論文・資料作成、情報収集などで利用されるという。
2012年3月に更新されたECCS2012では、多様な学習スタイルやワークスタイルに対応し、時間や場所に制約されずに、学内および学外でも、学生や教職員が必要な時にプリントすることができるようになった。
具体的には、教育研究用端末から出力指示した文書は、今回新しく導入した28台のどの複合機でもプリントすることが可能だ。また、大学では初めてとなる「ネットプリント」との連携で、ECCS2012からセブン-イレブンのマルチコピー機でのプリントを実現している。
さらに、ECCS2012の複合機に、交通系ICカードが利用できる課金装置を搭載し、「Suica」や「PASMO」などの交通系電子マネーでの料金支払いを可能にした。これにより利用者は、日常的に利用する通勤・通学定期券などで、食堂、店舗、自動販売機と同じようにコピー、プリントサービスを利用することが可能となった。加えて、USBメモリー上のMicrosoft Officeの文書をプレビューし、プリントできるという。