2012年12月25日9:00
フランスでも小売流通が主導するモバイルウォレットがスタートした。米国では7イレブン、ターゲット、ウォルマートなどの大手流通が出資するマーチャント・カスタマー・エクスチェンジ(MCX)がモバイルウォレットへの参入を発表して話題になっている。
フランスで新規参入したのは、大手スーパーマーケットチェーンのオーシャン(Auchan)。サービス名は「フラッシュンペイ(Flash’nPay)」で、オーシャン傘下の金融会社オネーバンクアコード(Oney Banque Accord)が提供する。
フラッシュンペイは、従来の電話会社や銀行が主導するモバイルウォレットとは一線を画したソリューション。フランスですでに導入されているモバイル決済の閉塞感を打破ると意気込んでいる。
フランスのモバイル決済は、いままでNFC非接触決済が主流。フラッシュンペイはNFCを使わず、QRコードを使う。よって、スマートフォン利用者はほとんどすべてが使えるようになる。
利用できるのはフランス国内のオーシャン店舗127カ所。2013年4月には、ルクセンブルグやポルトガルにも拡大する予定だ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。