2013年8月1日15:56
三井住友カードは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)と協力して、国内で初めてNFC(TypeA/B方式)を搭載した「おサイフケータイ」対応スマートフォンに対応した非接触IC決済サービス「Visa payWave (Visaペイウェーブ)」の発行を2013年9月から開始すると発表した。
NFC(Near Field Communication)は非接触ICカードインターフェースの規格としてISO(国際標準化機構)で規定された国際標準の無線通信技術となる。国際標準に準拠した技術であるため、グローバルでの製品・サービスの開発・展開が可能で、NFCを利用した代表的なサービスの1つが、VisaのVisa payWaveとなる。
Visa payWaveは2013年1月現在、アメリカ、カナダ、シンガポール、韓国、香港、台湾、オーストラリア、フランス、イギリスなど日本人の主な海外渡航先国を含め、世界41カ国での利用が可能だ。
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社は、2011年12月に「モバイル非接触ICサービス普及協議会」を設立するとともに、すでにVisa payWaveに対応したNFC搭載スマートフォンの販売を開始しており、8月1日現在、3社合計で31機種が販売されている。3社は、本協議会においてNFC搭載スマートフォンに対応した決済サービスに関する発行仕様や運用ルールの標準化などについて協議するとともに、決済サービスとして国内第一弾となる「三井住友カードVisa payWave」の発行開始に向けて、技術的サポートを積極的に行ってきた。三井住友カード Visa payWaveは、Visaが定める要件の遵守に加えて、同協議会で策定した仕様などに則りサービスが提供される。
利用者は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルが提供するNFC搭載スマートフォンに、無料の専用アプリをインストールすることにより、NFC搭載スマートフォンをかざすだけで決済が完了する。同サービスにより、日本国内のみならず海外でも、モバイルでよりスピーディーな支払いが可能となる。
また、お買物安心保険や海外旅行傷害保険が付帯されており、利用者は安心して使用できるという。
三井住友カードは今後も各社と協力し、三井住友カードVisa payWaveのサービスのさらなる向上を図るとともに、NFC搭載スマートフォンを活用したクーポンなどの販促サービスと決済の融合・連動による新たな決済シーンの創出を検討していく。